新米裁判官として挑む大事件と「ピッチは嘘をつかない」フットボール哲学
28歳となった2026年2月、ハビエルはサラゴサ県エヘア・デ・ロス・カバジェロスの第1審・予審裁判所の所長裁判官(juez titular)に就任しました。2名の裁判官が勤務する地方裁判所として、予審、DV(配偶者暴力)、家庭問題、民事など多岐にわたる事件を担当しています。赴任直後には、イエサ人造湖で人間の遺体が発見された深刻な事件の初期捜査を担当しました。発見場所の管轄として無保釈の仮釈放(勾留)手続きを指揮した後、殺害がパンプローナで行われた強固な証拠が得られたため、管轄権をパンプローナの裁判所へ移送する決定を下しました。ハビエルは『最初は畏怖の念を抱きましたが、専門職としての挑戦であり情熱を持って臨みました。20代後半であっても裁判官であり、決断を下さなければなりません』と当時の心境を明かしています。🏛️
また、昨今の政治勢力による司法判断への攻撃に対しても苦言を呈し、『象牙の塔から上から目線で判決を下す裁判官像はもはや通用しませんが、判決において最も重要なのは明確な理由があり法に基づいていることです。良し悪しではなく法に依拠して解決するのです』と述べています。
一方、ピッチ上の公平性については『90分間のピッチ上に限っていえば、サッカーに不公正さはないと思います。サッカーは非常に過酷ですが、全般的に極めて公正です。緑のピッチは決して嘘をつきません』と語り、フットボールへの深い敬意を示しています。4年以上ボールに触れていなかったハビエルですが、現在はテルセーラRFEF(5部相当)のアルムデバルで現役復帰を果たしました。しかし『シーズン序盤は調子が良かったのですが……またハムストリングを痛めてしまいました』と明かし、裁判官となった今もなお怪我との不器用な付き合いを続けています。(via MARCA)
【本日の総括】
オサスナで18歳にして2部デビューを果たした元FWハビエル・マルティネスが、度重なる怪我による23歳での引退を経て、28歳で裁判官へと転身した異色の軌跡が明かされました。フットボールで培った不屈の精神と挫折への耐性を糧に難関司法試験を突破した彼の歩みは、スポーツとキャリア転換の象徴的なドラマと言えます。