【今回のラインナップ】
✅ ラシン・サンタンデール [ウエスカに4-2の劇的な逆転勝利で首位を快走]
✅ SDウエスカ [前半先制も退場者が響き逆転負け、残留争いは厳しさ増す]
✅ UDラス・パルマス [バジャドリードを2-1で下しホーム6連勝、自動昇格へ前進]
✅ レアル・バジャドリード [守備のミスから失点しアウェー4連敗、降格の危機も]
✅ ADセウタ [スポルティングに2-1で競り勝ち、順位表で相手を逆転]
✅ スポルティング・ヒホン [オウンゴールと致命的ミスから自滅、反撃及ばず失速]
✅ レアル・ソシエダB (サンセ) [ブルゴスとスコアレスドロー、日本人CBキタらが好守]
✅ ブルゴスCF [守護神カンテロの好セーブでドロー、PO圏内を僅差で追う]
✅ マラガCF [6位キープ、エイバルの敗戦によりアドバンテージを維持]
✅ CDカステリョン [コルドバにホームで痛恨の敗戦、5位に留まる]
✅ コルドバCF [上位カステリョンを撃破する番狂わせを演じる]
✅ SDエイバル [ホームで4失点の大敗、昇格争いで手痛い足踏み]
✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ [2位キープ、自動昇格圏を死守]
✅ UDアルメリア [ミランデス戦を控え、勝てば2位浮上のチャンス]
✅ CDミランデス [月曜開催で強豪アルメリアをホームに迎える]
✅ レアル・サラゴサ [グラナダに敗れ残留争いの泥沼へ]
✅ グラナダCF [サラゴサを下して相手を残留争いに引きずり込む]
✅ クルトゥラル・レオネサ [カディスと引き分け、残留に向けて貴重な勝ち点]
✅ カディスCF [クルトゥラルと引き分け、次節はデポルティーボ戦]
■【ラシン・サンタンデール】
首位を快走するラシンは、SDウエスカを相手に4-2の劇的な逆転勝利を収め、プリメーラ(1部)への自動昇格へまた一歩前進しました。試合は前半5分にセットプレーから先制を許し、相手の強固な守備ブロックと組織的なカバーリングを前に攻撃の糸口を見出せない苦しい展開が続きました。しかし、ハーフタイム明けの選手交代がズバリ的中します。後半から投入されたアシエル・ビジャリブレが、ピッチに入ってからわずか数十秒後の47分にイニゴ・ビセンテのパスに頭で合わせて同点弾を叩き込みました。これでエル・サルディネロのスタンドが目を覚ますと、直後の53分にはイニゴ・ビセンテの絶妙なアシストから、後方から駆け上がったキャプテンのアルバロ・マンティージャが逆転ゴールを奪取。さらに66分、絶好調のイニゴ・ビセンテがこの日3つ目のアシストを記録し、アンドレス・マルティンが追加点を決めて突き放します。終盤にPKで1点差に詰め寄られたものの、アディショナルタイム(101分)にビジャリブレのプレーの崩れからハイメ・マタがこぼれ球を押し込み、試合を決定づけました。苦しみながらも勝負強さを見せつけたラシンは、2位デポルティーボ・ラ・コルーニャに勝ち点4差をつけて首位の座を盤固たるものにしています。(via Estadio Deportivo) (via MARCA) (via SPORT)
■【SDウエスカ】
ホセ・ルイス・オルトラ監督率いるウエスカは、首位ラシン相手に敵地で2-4の逆転負けを喫し、残留に向けて非常に痛い星を落としました。立ち上がりは非常に集中しており、前半5分にはコーナーキックからフリーになったオスカル・シエルバが先制ゴールを奪う完璧なスタートを切ります。その後も低い位置にブロックを敷く戦術でラシンの攻撃を封じ込め、前半アディショナルタイムにはGKダニ・マルティンが相手の決定機をビッグセーブで凌ぐなど、前半の主役となっていました。しかし後半開始早々に立て続けに失点して逆転を許すと、66分には3失点目を喫します。72分にはVAR判定で得たPKを再びシエルバが沈めて1点差に迫り意地を見せましたが、直後の75分にヘスス・アルバレスが相手のダミアンに対するファウルで厳しめの一発退場処分を受け、10人での戦いを強いられます。数的不利の中でもロングボールを放り込んで同点を狙う執念を見せましたが、最後はアディショナルタイムに力尽き4失点目を喫しました。次節はレアル・ソシエダBとの対戦を控えており、勝ち点の確保が急務となっています。(via MARCA) (via Estadio Deportivo) (via SPORT)
■【UDラス・パルマス】
グラン・カナリアでレアル・バジャドリードを2-1で下し、ホーム6連勝を達成。自動昇格およびプレーオフ圏内の維持に向けて大きく前進しました。ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督の下、徹底したポゼッションスタイルを展開し、前半だけでボール支配率82%を記録します。キリアン・ロドリゲス、マヌ・フステル、アマトゥッチで構成される中盤がゲームを完全に支配し、開始早々の7分にフステルの正確なクロスから、ファーサイドに走り込んだヘセ・ロドリゲスが冷静に押し込んで先制に成功。後半に入っても主導権を握り続け、54分にはエスタニス・ペドロラが左サイドからカットインして得意の右足コントロールショットをファーポストに沈め、追加点を奪いました。試合終盤の80分に相手に1点を返され、さらに交代枠を使い切った後にセルヒオ・バルシアが負傷退場して10人となるアクシデントに見舞われましたが、クロアチア人GKホルカス(ディンコ・バジェス)が至近距離からの決定的なヘディングシュートをビッグセーブで防ぎ、勝ち点3を死守しました。ジョナタン・ビエラは出番がなかったものの、チームは圧倒的な内容で昇格への気運を高めています。(via SPORT) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)
■【レアル・バジャドリード】
昇格を目標に掲げてシーズンをスタートさせたものの、敵地でラス・パルマスに1-2で敗れ、アウェー戦4連敗という泥沼に陥っています。アルマダ、テベネに続く今季3人目の指揮官となったフラン・エスクリバ監督は、引いて守るシステムを採用したものの、前半は相手の圧倒的なポゼッションを前にボールを全く持てず、シュートすら1本も打てない無力な展開となりました。開始早々の失点シーンでは、カルロス・クレルクとGKアセベスの連携不足や対応の遅れが浮き彫りになり、守備の脆さを露呈しています。後半に入り、アマト・エンディアイエやフアンミ・ラタサを投入して前線に推進力をもたらそうと試みると、80分にショートコーナーからのクロスをミカ・マルモルが後ろへ逸らし、これをスティペ・ビウクが頭で合わせて1点を返しました。VAR介入の末に認められたこのゴールで反撃の狼煙を上げ、終盤にはパブロ・トメオの決定的なヘディングシュートもありましたが、相手GKの好セーブに阻まれ同点には至らず。戦術的・技術的な限界が指摘されており、昇格争いどころか降格の足音が近づく危機的状況にあります。(via SPORT) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)
■【ADセウタ】
敵地エル・モリノンでスポルティング・ヒホンを2-1で撃破し、順位表で相手を上回る大きな勝利を手にしました。前半25分に左サイドのコンビネーションから放ったシュート性のクロスが相手DFアンドレス・クエンカのオウンゴールを誘い先制すると、そのわずか3分後の28分、相手のバックパスのミスを突いてショートカウンターを発動。コンラッドがペナルティエリア内で冷静にGKヤニェスを破り、瞬く間にリードを2点に広げました。直後の30分に1点を返され、後半には相手のゴールがVARでオフサイド判定になり取り消されるなど押し込まれる時間帯もありましたが、守護神バジェホの好セーブと組織的な守備でリードを守り切りました。次節はホームでマラガとの上位対決を控えており、プレーオフ進出に向けて勢いに乗っています。(via Mundo Deportivo) (via Estadio Deportivo) (via SPORT)
■【スポルティング・ヒホン】
ホームのエル・モリノンでADセウタに1-2で敗れ、順位を逆転される痛恨の敗戦。チームはコントロールを失い、急失速を続けています。試合は前半25分にアンドレス・クエンカのオウンゴールで不運な形で先制を許すと、直後の28分にはディエゴ・サンチェスが誰もいないスペースへバックパスを送る致命的なミスを犯し、そこからカウンターを受けて連続失点。わずか3分間で0-2とされる悪夢の展開となりました。直後の30分にスミスのスルーパスに抜け出したロサスのクロスから、ガスパル・カンポスが自らのヘディングの跳ね返りを押し込んで1点を返します。後半にはドゥバシンのゴールがネットを揺らしたものの、無情にもVARのオフサイド判定で取り消され、同点に追いつくことはできませんでした。次節はアウェーでのマラガ戦という厳しいカードが待っています。(via Mundo Deportivo) (via Estadio Deportivo) (via SPORT)
■【レアル・ソシエダB (サンセ)】
ホームでブルゴスCFと0-0のスコアレスドローに終わりました。ジョン・アンソテギ監督は前節からスタメンを大幅に変更し、GKフラガや、今季最高のパフォーマンスを見せている日本人CBのカズナリ・キタ(Kazunari Kita)とルケン・ベイティアのセンターバックコンビを復帰させました。さらに筋肉系のトラブルから回復したジョブ・オチエングも1ヶ月ぶりにスタメンに名を連ねています。前半は両チームともにボールの裏に人数をかける慎重な展開で、シュートがほとんど生まれない退屈な内容でしたが、後半はミケル・ロドリゲスが中盤で卓越したルーレットを見せてからのミドルシュートや、バルダのクロスからのチャンスなど、攻撃のギアを上げました。相手GKの好セーブに阻まれてゴールは奪えなかったものの、GKフラガの安定した守備もあり無失点で終えました。この引き分けにより勝ち点1を加え、残留を争うレアル・サラゴサとの勝ち点差を広げることに成功しています。(via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via Estadio Deportivo)
■【ブルゴスCF】
敵地でレアル・ソシエダBと0-0で引き分け、プレーオフ進出に向けて足踏みとなりました。ルイス・ミゲル・ラミス監督率いるチームは、前半から代名詞である4-4-2のブロックを低く構え、ファウルを辞さない厳しい守備で相手の攻撃を分断します。前半の決定機は37分、ダビドのヘディングパスにフェル・ニーニョが足を伸ばした場面のみでした。後半に入り、モジェホを右サイドに投入してスペースを突く戦術に切り替えると、彼のクロスからクルロ・サンチェスやフェル・ニーニョが惜しい場面を作ります。しかし、この日最大のハイライトは守護神カンテロのプレーでした。後半に相手の決定的な至近距離からのシュートを驚異的なダイビングセーブで防ぎ、勝ち点1を死守しました。結果的に暫定でプレーオフ圏外に位置しており、すぐ上のマラガを勝ち点1差で追う状況です。次節はホームで強豪アルメリアとの直接対決という大一番を迎えます。(via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via Estadio Deportivo)
■【マラガCF】
フネス監督率いるマラガは、今節はアルメリアとミランデスの結果を待つ状況となっていますが、暫定でプレーオフ圏内の6位を死守しています。土曜日に行われたエイバルとの上位直接対決では、乱打戦の末に4-2のスコア(エイバルの敗戦)で優位に立つなど好調を維持しています。すぐ下に迫るブルゴスとはわずか1ポイント差という緊迫した状況ですが、ライバルたちが勝ち点を取りこぼしている恩恵を受けています。コルドバに対しても6ポイントのリードを確保しており、次節はホームのラ・ロサレダで、調子を落としているスポルティング・ヒホンを迎え撃つ予定です。ここで勝利すれば昇格プレーオフ進出に向けて大きなアドバンテージを得ることになります。(via SPORT)
■【CDカステリョン】
ホームのカスタリアでコルドバCFに1-2で敗れる痛恨の番狂わせを喫しました。現在5位に位置しているものの、この敗戦により自動昇格圏を争うアルメリアとの勝ち点差は3に広がり、下位のマラガからも猛追を受ける厳しい立場に立たされています。次節は好調のセウタとのアウェー戦が控えており、これ以上の取りこぼしは許されません。(via SPORT)
■【コルドバCF】
敵地で上位のカステリョンを1-2で撃破する見事な番狂わせを演じ、存在感を示しました。マラガとは勝ち点6差をつけられているものの、上位陣を苦しめるダークホースとしてリーグ終盤戦をかき回しています。(via SPORT)
■【SDエイバル】
土曜日に行われた試合で2-4の大敗を喫し、昇格争いにおいて非常に手痛いダメージを受けました。マラガとの直接的な順位争いで後れを取り、プレーオフ進出に向けて暗雲が立ち込めています。次節はアウェーでミランデスと対戦します。(via SPORT)
■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】
金曜日に行われたカディスとのアウェー戦で貴重な結果を残し、現在リーグ2位をキープ。首位ラシン・サンタンデールを勝ち点4差で追いかけつつ、3位アルメリアに対して1ポイントのリードを保っています。自動昇格枠の死守に向けて、極めて有利な状況を作り出しています。(via SPORT)
■【UDアルメリア】
現在3位につけており、月曜日に予定されているミランデスとのアウェー戦に勝利すれば、デポルティーボを抜いて自動昇格圏の2位に浮上する絶好のチャンスを握っています。下位のカステリョンには暫定で3ポイントの差をつけており、昇格争いの中心にいます。(via SPORT)
■【CDミランデス】
月曜日のナイトゲームで、自動昇格を狙う強豪アルメリアをホームに迎える大一番を控えています。この試合の結果がリーグ上位の勢力図を大きく左右することになります。次節はエイバルとの対戦が予定されています。(via SPORT)
■【レアル・サラゴサ】
金曜日に行われたグラナダ戦で致命的な敗戦を喫し、降格の足音が現実味を帯びてきました。残留ラインとの勝ち点差は4ポイントに広がり、さらにレアル・ソシエダBが引き分けたことで、安全圏との差がさらに開くという最悪の週末となりました。次節はアウェーでバジャドリードという難しい相手と対戦しなければなりません。(via SPORT)
■【グラナダCF】
金曜日の試合でレアル・サラゴサを下し、相手を残留争いの泥沼へと引きずり込む重要な勝利を挙げました。終盤戦において貴重な勝ち点を積み上げています。(via SPORT)
■【クルトゥラル・レオネサ】
カディスと引き分けに終わり、残留に向けて非常に価値のある勝ち点1を獲得しました。この結果、レアル・サラゴサとの勝ち点差を4に広げ、残留圏への定着を図っています。(via SPORT)
■【カディスCF】
クルトゥラル・レオネサと引き分けて勝ち点1を分け合いました。次節は金曜日に、現在2位と絶好調のデポルティーボ・ラ・コルーニャをホームに迎える厳しい戦いが待っています。(via SPORT)
【本日の総括】
残り4節となる中、LALIGA Hypermotionは昇格・降格ともにカオスな状況を迎えています。首位のラシン・サンタンデールは逆転勝利で自動昇格へ大きく前進し、デポルティーボとアルメリアがその後を激しく追走しています。プレーオフ圏内では、ラス・パルマスが強さを見せつける一方で、カステリョンやエイバルが痛恨の敗北を喫し、マラガやブルゴス、セウタといったチームがその隙を突いて順位を上げるなど、1試合で勢力図が大きく変わる展開となっています。下位ではバジャドリードやウエスカ、スポルティングが深刻な失速を見せており、特にサラゴサは降格の危機が極めて高まっています。日本人選手のキタを擁するレアル・ソシエダBは貴重な勝ち点を拾い、生き残りをかけたサバイバルは最終節までもつれ込むことが予想されます。

デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ラシン・サンタンデールの逆転劇は、ハーフタイムの選手交代が試合の流れを決定づけた典型例と言えるでしょう。特に後半投入されたビジャリブレの即時同点弾は、チームに勢いをもたらし、その後の逆転ゴールへと繋がりました。ウエスカの堅守を崩しきれなかった前半から一転、後半の立ち位置と攻撃のテンポの変化が、相手の退場者を出す前の流れを変えたと言えます。一方、ウエスカは前半の戦術が機能していただけに、後半の失点リズムの悪さと退場が響きました。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
首位ラシン・サンタンデールの劇的な逆転勝利は、チームのメンタリティの強さを示すと同時に、昇格への期待感をさらに高めています。クラブにとっては、プリメーラ昇格という目標達成に向けた大きな一歩であり、サポーターの熱狂も増していることでしょう。一方、ウエスカの敗戦は残留争いの厳しさを物語っており、監督やフロントは残り試合に向けてチームの士気をどう保つか、難しい舵取りを迫られています。ラス・パルマスのホーム6連勝も、クラブの安定した運営とチームの一体感の表れと言えます。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
ラシン・サンタンデールが首位を快走し、自動昇格圏を固めている状況は、クラブにとって来季の編成計画を立てやすくするものです。昇格が現実味を帯びる中で、既存戦力の契約延長や、さらなる補強に向けた動きが加速する可能性があります。ウエスカの敗戦は、残留争いの激化を示唆しており、来季の編成を考える上で、残留の可否が大きな判断材料となります。ラス・パルマスの好調ぶりは、現有戦力の充実と、過去の補強がうまく機能している証拠と言えるでしょう。