ADセウタFC

現在、ADセウタFCはセグンダの開幕から怒涛の3連敗(対アンドラ、対ラス・パルマス、対マジョルカ)を喫し、勝ち点0で最下位に沈む深刻な危機に瀕しています。しかし、この低迷の背景には、戦術的な要因を遥かに超えた、Ceutaという国境の街が直面している「人道・社会問題」がチームに致命的な影響を及ぼしたというショッキングな内幕が存在します。

クラブのルハイ・ハミド会長が全国ラジオのインタビューで衝撃的な事実を明かしました。セウタは今夏、移籍市場が閉まる直前の段階で、チーム強化に必要な合計15名の新戦力獲得で選手本人と「完全な合意」に達していました。しかし、街を襲った大規模な移民流入の危機が連日メディアで大きく報じられると、移籍を予定していた選手たちの家族(特に妻や子どもたち)が治安への極度の恐怖を抱き、すべての交渉が最終局面で相次いで破談になりました。

ハミド会長は、治安の良さや素晴らしい練習環境、クラブの誠実さを直接目で確かめてもらうため、選手とその家族をノーリスクで街に招待するなどの懸命なアプローチを行いましたが、その努力はすべて水の泡となりました。ハミド会長は現在の苦境について次のように吐露しています。

『すでに合意していた15名の選手が、この街への移籍を拒否した。セウタの外にいる人々にとっては、報道される情報によってこの街がまるで戒厳令下にあるかのように見えてしまうのだろう。だが、私たちは取り乱して結果主義に走るつもりはない。何よりも選手たちを外の雑音から切り離し、静かな泡の中に包んで守ることが重要だ』

この予期せぬ戦力補強の頓挫により、プレシーズンから十分な連携構築ができなかったチームは開幕から未だ勝利がなく、失意の底にいます。今週末は、同じく2部に属し、若きタレントを揃えて中位につけているセルタのフィリアル(Celta Fortuna)をホームに迎えます。会長は『この街にとってフットボールは単なるスポーツではなく、異なる4つの文化を繋ぐ共通の神殿である』と熱く語り、逆境の中でサポーターとともに最下位からの奇跡的な脱出劇を狙います。 (via Estadio Deportivo)