ニコ・パズ マンチェスター・ユナイテッドが追跡もレアル・マドリードに買戻し権
セリエAのコモで目覚ましい躍進を遂げるアルゼンチン人ミッドフィールダーのニコ・パズに対し、英プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが本格的な獲得調査を開始し、関心を示している段階にある。彼に対して8000万ユーロの買戻し権を保持するレアル・マドリードの動向が、今後の移籍劇を大きく左右する争点として浮上した。
現地報道によると、マンチェスター・ユナイテッドのスカウト陣は彼の成長曲線を細かく追跡しており、来季に向けた中盤の強化ターゲットとしてリストアップしているという。しかし、彼の権利を巡っては古巣であるレアル・マドリードが圧倒的に優位な立場を握っている。レアル・マドリードは2027年7月1日から15日までのわずか15日間に限定して発効する、8000万ユーロの買戻しオプションを保持しているためだ。
レアル・マドリードが買い戻し権利を行使しない場合、マンチェスター・ユナイテッドは移籍金満額を提示して強奪に踏み切る意向だ。コモ側は若き才能を長く引き留めたいものの、ビッグクラブからの打診と巨額の移籍金を前に抵抗し続けることは極めて難しい。一方でレアル・マドリードには、自力で買い戻して中盤に組み込むか、売却益から分配を得るかという選択肢が存在する。
中盤での圧倒的な展開力とゴールに絡むセンスを備えた彼は、セリエAの舞台で着実に評価を高めており、ステップアップの時期が刻一刻と近づいている。選手自身は目下のプレーに集中しているものの、プレミアリーグという最高峰の舞台からの関心は魅力的な選択肢となり得る。レアル・マドリードの中盤の層の厚さと、本人の出場機会に対する希望が複雑に絡み合うことで、来夏の交渉に向けた駆け引きはすでに始まっている。
この動きが示すのは、レアル・マドリードによる買い戻しオプション付き売却戦略の巧みさと、欧州市場における若手有望株の激しい奪い合いである。来年7月の権利行使期間に向け、レアル・マドリード幹部がどのような決断を下すかが今後の最大の焦点となる。(via AS)