バレンシアCF 1億ユーロの新資本注入が完了し1月の補強に着手へ

降格圏の泥沼にはまるバレンシアCFに対し、ピッチワイズ・ホールディングスによる新たな資金注入と株式取得が正式に発表された。これにより来年1月の移籍市場で補強に動く実質的な準備段階に入ったため、経営体制が大きく変動する。一方で低迷するチームを建て直すための即効性ある補強資金が確保されたとして、大きな注目を集めている状況だ。

クラブの公式発表によれば、投資会社ピッチワイズ・ホールディングスは即座に使用可能な1億ユーロの新資本を直接注入し、バレンシアCFの株式42パーセントを保有することになった。ただし、メリトン・ホールディングスが引き続き筆頭株主の座を維持し、キアット・リム氏が会長を務める体制に変わりはなく、アン・ロドリゲス氏やコーリー・ウールフォーク氏らを加えた新しい組織構造のもとで運営が行われる。注入された1億ユーロの大部分はスポーツ部門の強化に割り当てられる計画だ。

この巨額の資本注入を受けて、スポーツディレクターを務めるブラウリオ・バスケス氏は、1月の冬の市場に向けた具体的な獲得工作に着手している。ラ・リーガ側の財務規定による制限が緩和されれば、現在リーグ19位と低迷するチームの弱点を補強することが可能となる。元オサスナの強化責任者である同氏は、特に補強が急務とされているセンターバックの確保に全力を挙げているほか、来夏に契約満了を迎える実力者を1月中に事前確保する交渉も並行して進めている。

ロン・グーレイ氏の時代は欧州の表舞台への復帰を掲げたものの、チーム成績は年々悪化をたどる一方だった。一方でキアット・リム会長は、投資パートナーが長期的な投資経験とスポーツ分野への深い見識を有していると評価。短期的な補強と持続可能な戦略の双方を追求する姿勢を示しているが、10000万ユーロがすべて即座に補強費へ回るわけではなく、段階的な投入が前提となる方針だ。

今回の資金注入は、バレンシアが財政難を脱して競争力を取り戻すための大きな転換点になり得る。最大の勝負所は本格的な補強を行う来夏の移籍市場となるものの、まずは1月の冬の市場で即戦力のセンターバックを確実に獲得したい。そこで残留争いからの脱出を果たせるかが、目下の焦点だ。(via SPORT / Superdeporte)