アルノート・ダンジュマの「1年間無得点」泥沼スランプ! 今夏残留の裏側と1月までの生存試験

オランダ人FWアルナウト・ダンジュマが、バレンシアにおいて解決策ではなく大きな課題となりつつあります。前監督カルロス・コルベランの下でスタメンとして今季をスタートし、暫定指揮官オスカル・サンチェスの2試合でもその立場を維持したものの、クラブ内部では今夏の退団が決まってもおかしくない状況でした。攻撃陣やウイングの選手層の薄さに加え、PSVからのオファーが低額であり、その移籍金の50%がビジャレアルCFに渡る契約構造であったことから、最終的に残留が決まった経緯があります。

新監督ハビエル・アギーレの就任は全選手にとって白紙からのスタートを意味しますが、アルノート・ダンジュマはすでに心理的な壁となっています。ラ・リーガにおいて実に丸1年間(365日)ゴールから遠ざかっており、出場時間にして1,765分間、30試合連続無得点という深刻な打撃を受けています。彼が最後にラ・リーガでゴールを記録したのは2025年9月30日のレアル・オビエド戦で、メスタージャにて前半4分に見事なゴールを決めたものの、75分のPKを相手GKアーロン・エスカンデルに阻止され、チームも1-2で逆転負けを喫しました。その夜以来、リーグ戦での得点は一度もありません。

この期間中のリーグ戦における直接的なゴール関与は僅か2アシスト(2025年10月のジローナ戦でのディエゴ・ロペスへのアシスト、2026年1月のエスパニョール戦でのアシスト)にとどまります。バレンシア加入以降の通算成績は公式戦41試合で4ゴール3アシスト、ラ・リーガでは37試合で3ゴール2アシストとなっています。今季もリーグ戦7試合(526分出場、6試合スタメン)で13本のシュートを放ちながら無得点です。なお、オビエド戦以降の公式戦ゴールは、2025年10月28日のコパ・デル・レイ1回戦UDマラセナ戦(地域リーグ所属)で記録したチーム5点目のゴール(0-5勝利)のみであり、今プレシーズンのダービー・カウンティ戦やストーク・シティ戦での3ゴールも公式戦での結果にはつながっていません。

ビジャレアル時代の2021/22シーズンにはリーグ戦10ゴールを挙げた実績を持ちますが、その後のトッテナム、エヴァートン、ジローナへのレンタル移籍を経て不振が続いています。アギーレ監督は就任記者会見で『選手に嘘は絶対につかない。彼もそれを感謝してくれる...『君が必要だ』と伝え、それが1分であっても90分であっても、ベンチやスタンドから応援することであっても、全員で一丸となって乗り越えるんだ』と明言しており、実績に惑わされず相応しい選手を起用する方針です。1月の移籍市場までにピッチ上で貢献を示せなければ、再び去就が取り沙汰されることになります。本人もSNSで『私の成功はアッラーにのみ懸かっている。彼を信頼し、彼のもとに戻る』というコーランの一節を引用し、忍耐と信仰でこの苦境を脱しようと試みています。(via SPORT)