消化試合での辛勝と大荒れのピッチ:セビージャ戦で見せたヴィニシウスの明暗とエムバペの不発

⚽ ラ・リーガ第37節、無冠が確定し消化試合となっているレアル・マドリードは、敵地ラモン・サンチェス・ピスフアンでセビージャと対戦し、0-1で辛勝しました。アルベロア監督は事前の予告通り、物議を醸した「第4のフォワード」発言騒動後初めて、キリアン・エムバペを先発のピッチに送り出しました。

⚡ 試合の均衡が破れたのは前半15分のこと。エムバペからの落としを受けたヴィニシウスが、ペナルティエリア手前から正確なインサイドキックで左ポストぎりぎりに流し込み、先制点を奪いました。しかし、このゴールは直前のプレーで大論争を巻き起こすことになります。エムバペがボールをコントロールした際、背後からマークに来ていたセビージャのDFカルモナの顔面に、大きく開いた左肘が完全にクリーンヒットしていました。カルモナはピッチに倒れ込みましたが、サンチェス・マルティネス主審はファウルを取らず、VAR担当のトゥルヒージョ・スアレスも介入しませんでした。

🔥 この不可解な判定に対し、残留を懸けて戦うセビージャのサポーターは激怒。評論家のクリストバル・ソリア氏は『フロレンティーノ・ペレス会長の今週の言葉が審判団に影響を与えたのは明らかだ。エムバペの肘打ちは誰もが見たのに、またしてもマドリードが顔パスで勝った。Netflixの「ベルリン(強盗をテーマにしたドラマ)」の新作発表は、ここでやるべきだった』と痛烈に批判しました。

🤬 ピッチ上の熱気はゴールパフォーマンスでさらにヒートアップします。ヴィニシウスはセビージャのゴル・スール(南スタンド)のコーナーへ向かい、耳に手を当てて「もっと来い」とファンを挑発。これに激高したスタンドから小さなペットボトルが投げ込まれる事態に発展しました。ヴィニシウスはその後も相手DFキケ・サラスと激しく口論し、主審が両チームのキャプテンを呼んで仲裁に入るほどの険悪な空気が漂いました。

📉 一方、アシストを記録したエムバペですが、自身は全く輝きを放てませんでした。決定的な1対1の場面で判断が遅れてキケ・サラスにボールを奪われ、直後にはシュートを大きく枠外に外しました。ネットを揺らしたシーンもありましたが、これは明らかなオフサイドで取り消しに。これで彼は丸1ヶ月間ゴールから遠ざかっています。それでも今季トータル41ゴールを記録しており、ピチチ(得点王)争いではマジョルカのムリキに2点差(24対22)をつけて単独トップを維持しています。

🛡️ 守備陣では若きディーン・フイセンが奮闘し、アコル・アダムスの決定機を阻止するなどマドリードを救いました。ティボ・クルトワも試合終了間際のキケ・サラスのシュートを素晴らしい反応で防ぎ、クリーンシートを達成。また、途中出場のフランコ・マスタントゥオーノがファーストタッチでポスト直撃の強烈なシュートを放ったほか、カンテラから昇格したアルバロ・レイバがトップチームデビューを飾るという明るい話題もありました。

🎙️ 試合後、アルベロア監督は冷ややかな態度でインタビューに応じました。試合中、ベンチからほとんど動かなかった理由を問われると『セビージャのベンチがとても快適だったからね』と皮肉を込めて回答。さらに両エースについても『ヴィニシウスとエムバペは世界中のどのチームも欲しがる選手だ。困難な数ヶ月を過ごしているが、2人がいるのはマドリードにとって幸運なことだ。我々が目標を達成できなかったことは自覚している。今日はヴィニシウスがゴールを決めたが、キリアンも素晴らしい仕事をした』と擁護しました。

最終節のビルバオ戦に向けては、ヴィニシウス、チュアメニ、フイセンが打撲や違和感で交代しており、状態次第ではカンテラに頼ることを示唆しています。(via SPORT, Estadio Deportivo, MARCA, ElDesmarque)