アトレティコ・マドリード 新戦力が相次ぎ躍動もヒュルマンドの出番激減が課題に
今夏に獲得した新戦力たちがめざましい活躍を見せるアトレティコ・マドリードにおいて、27歳のデンマーク代表ミッドフィルダー、モルテン・ヒュルマンドが急激に出場機会を失う苦境に直面している。フットボールディレクターを務めるマテウ・アレマニーの手掛けた補強策が絶大な成果を収める中、新加入選手の中で唯一浮いた存在となっているヒュルマンドの立ち位置に注目が集まっている段階だ。
敵地メンディソローサで行われたアラベス戦を1-2の勝利で飾ったアトレティコ・マドリードは、まさに今夏加わった新戦力たちの躍動によって勝ち点3を手にした。決勝ゴールを決めたのは、ディエゴ・シメオネ監督からの強い要望を受けて加入したアルゼンチン代表センターバックのクティ・ロメロである。アレックス・バエナのアウトサイドによる絶妙なパスから得点を奪った28歳のロメロは、すでに最終ラインの軸として不動の地位を固めている。
先制点を挙げた29歳のスペイン代表左サイドバック、アレックス・グリマルドの復活劇も目覚ましい。サン・マメスでのアスレティック・ビルバオ戦という苦しいデビュー戦を経験したものの、レアル・ソシエダ戦やレアル・マドリードとのダービーマッチでのPK成功に続き、アラベス戦でもジョナサン・デイヴィッドのアシストからゴールを奪った。左サイドからの積極的な上がりと高精度なセットプレーを武器に、すでに今季3ゴールを記録して攻撃の重要な切り札となっている。
前線では、他の新加入アタッカーたちも素早い適応を見せている。25歳の韓国代表アタッカー、イ・ガンインは常にボールを要求する強いメンタリティを発揮し、マラガとのデビュー戦で見せた鮮やかな得点を含めて今季2ゴールをマークした。さらに26歳のカナダ代表フォワード、ジョナサン・デイヴィッドはわずか5試合の出場で3ゴール2アシストを叩き出し、負傷離脱しているアレクサンダー・ソルロートやフリアン・アルバレスの不在を感じさせない立ち回りを続けている。
その一方で、開幕当初は好パフォーマンスを見せていたヒュルマンドの出場機会は急激に減少した。アラベス戦では90分間ベンチに座り続けたままであり、直近のオサスナ戦やレアル・マドリード戦でもほとんどピッチに立つことができなかった。負傷から復帰したパブロ・バリオスがコケやジョニー・カルドソとともに中盤で素晴らしい輝きを放っており、カルドソの戦線復帰がヒュルマンドの序列低下に直結した格好だ。
さらに、シメオネ監督が試合を通じて常に勝利を追い求め、前線の攻撃的カードを次々と切った戦術的選択も交代枠の配分に影響を与えた。新加入選手がシメオネ監督の戦術に順応するには通常一定の時間を要するが、ヒュルマンド以外の全員が即座に結果を出しているだけに、彼の不遇な扱いがかえって際立つ結果となっている。
この動きが示すのは、マテウ・アレマニーによる今夏の補強がチームの戦力を飛躍的に向上させた一方で、層の厚くなった中盤における熾烈な定位置争いがすでに始まっている事実だ。今後の過密日程において、シメオネ監督がヒュルマンドをどのようにターンオーバーに組み込み、モチベーションを維持させていくかが次の注目点となる。(via ElDesmarque)
