指揮官のハーフタイム3枚替えと泥臭く戦ったウレらバックアッパーの献身
セビージャのこの日の勝利の背景には、ピッチに立った選手たちの泥臭い献身性と、指揮官の卓越したゲームリーディングがありました。
まず、前節で一発退場となり出場停止となったDFキキ・サラスの代役として、コンディションが100%ではない状態で急遽センターバックのスタメンに抜擢されたアンドレス・カストリン。カストリンは、相手の強力なFW陣に対して一歩も引くことなく肉弾戦を挑み、素早いカバーリングと正確なパス配給で守備ラインに絶大な安定感をもたらしました。カストリンは昨季のデビュー戦もサン・マメスであり、見事なパフォーマンスで指揮官の期待に応えました。
そして、今夏加入して初の先発を飾った若いスコットランド人FWロビー・ウレの犠牲的な貢献も際立っていました。ウレはゴールこそ奪えなかったものの、驚異的な運動量で前線からチェイシングを繰り返し、相手DFの焦りを誘って退場処分と先制ゴールのミスを引き起こす最大の立役者となりました。しかし、スウェーデンから今夏スペインにやってきたばかりの若いウレにとって、このアンダルシア地方から続く猛烈な夏の暑さは、体力を奪う地獄そのものでした。
ルイス・ガルシア・プラザ監督は、ウレの過酷な適応の裏側を親しみを込めて明かしています。
『ロビーは本当に素晴らしいキャラクターを持っていますし、今日の勝利における彼のハードワークの価値は計り知れません。ただ、彼はまだこの国の恐ろしい気温に慣れていません。先日、午後5時にスタジアムで練習を開始した際、彼はグラウンドに入るなり頭を交代「これはクレイジーだ!」と悲鳴を上げていました。今日の後半の終盤も、暑さによる激しい疲労で完全に足が止まっており、本当なら代えてあげたかったのですが、交代枠のやり繰りの都合上、彼をピッチに残さざるを得ませんでした。それでも彼は最後まで戦い抜いてくれました』
また、指揮官の采配が最も光ったのが、ハーフタイムでの大英断でした。前半にすでにイエローカードを受けていたジョン・グリディ、ペケ、ミゲル・シエラの3選手を、退場リスクを徹底的に避けるために、ハーフタイムのロッカールームで一気に交代させる3枚替えを敢行。代わりにピッチへ送り込まれたニコ・ギジェン、チデラ・エジュケ、イサーク・ロメロのフレッシュな顔ぶれが、後半開始直後のわずか数分間で相手をノックアウトする2つのゴールを奪うという、まさに計算され尽くした名将の完璧な勝利の方程式が完成しました。 (via Estadio Deportivo / via ElDesmarque / via Mundo Deportivo)