セルヒオ・ヌイを巡るアスレティックとの契約紛争

プレシーズンも最終段階に入る中、オサスナと宿敵アスレティック・クラブの間で、下部組織(カンテラ)の若き才能の保有権を巡る極めて深刻な契約紛争、いわゆる「机上の戦争」が勃ブツしています。

紛争の的となっているのは、オサスナの下部組織に所属するカデテ世代の有望なディフェンダー、セルヒオ・ヌイ(Sergio Nui)です。彼はU-16ナバラ州選抜のキャプテンを務めるほどの強固な統率力を持ち、さらに元スペイン代表DFセサル・アスピリクエタの直接の親類にあたるなど、将来のトップチーム昇格を約束された超大物プロスペクトとして高い評価を得ています。

この才能に目をつけたアスレティックのスカウト陣は、今夏に彼をビルバオの育成組織レザマへ引き抜くべく、正式な契約交渉を進めました。アスレティック側は、ヌイとオサスナの従来の契約が2026年6月に満了しており、選手がプロ契約を締結できる最低年齢である16歳にまだ達していないため、完全に自由なフリーエージェントとして獲得する権利があると主張しています。

一方、オサスナのフロント陣はアスレティックの動きに対して猛烈に抗議しています。オサスナ側には、かつて選手の親権者(両親)との間で合意・署名された確固たる契約文書が存在しており、その条項に基いてクラブ側が一方的に契約期間を2028年まで2年間延長する権利を有していると解釈しています。そのため、ヌイは依然としてオサスナの保有選手であり、他クラブへの自由移籍は認められないと徹底抗戦の構えを崩していません。

事態は完全に泥沼化しており、選手本人は今夏のオサスナでのトレーニング開始日に姿を見せず、ボイコットを続けています。現在、この問題はスペインサッカー連盟(RFEF)の管轄委員会(Comité Jurisdiccional)に持ち込まれており、そこでの裁定を待つ状態ですが、オサスナ側はもし連盟から自分たちの主張を却下されるような判断が下された場合は、スポーツ界の枠組みを超えて一般の民事裁判所へ正式に提訴することを真剣に検討しています。 (via ElDesmarque)

【本日の総括】

オサスナはアジア王者アル・アインとの最終テストに向けてエル・サダールでお祭りムードを醸成している一方、ピッチ外ではアスピリクエタの親類である逸材ヌイの契約を巡り宿敵アスレティックと法廷闘争の構えを見せるなど、開幕直前にして極めて緊迫した空気が漂っています。