ロナルド・アラウホ バルセロナからの貸出先で存在感を示し買い取り権行使が焦点に

バルセロナからリヴァプールへ期限付き移籍中の27歳ウルグアイ代表ディフェンダー、ロナルド・アラウホが圧巻のパフォーマンスを続け、5500万ユーロに設定された買い取りオプションの行方に注目が集まっている。イングランドの地で確固たる評価を確立したことで、今季終了後に権利が行使され完全移籍へ移行する現実味が急速に帯びてきたためだ。

ロナルド・アラウホは今夏にバルセロナからリヴァプールへ移籍し、シーズン終了時に行使可能な5500万ユーロの買い取りオプションが付帯した契約を結んだ。新天地では本職のセンターバックではなく右サイドバックとして起用され、ジャケとファン・ダイクのコンビを崩さずに定位置を確保している。チャンピオンズリーグのビジャレアル戦では、難易度の高いヘディングシュートで同点ゴールを決め、チームを4-2の逆転勝利へ導く立役者となった。

本人は『ここで非常に幸せであり、毎日を楽しんで自信を深めたい』と現在の充実感を口にしている。加入当初、元イングランド代表のトロイ・ディーニー氏などは『焦りの補強だ』と厳しい視線を注ぎ、バルセロナ時代の守備力に疑念を呈していた。しかし絶え間ない活躍を受けて同氏は『焦りの補強だと思っていた。彼に謝罪しなければならない』と前言を撤回し、完全な翻意を表明するに至った。

その背景には、彼の圧倒的な身体能力とユーティリティ性がプレミアリーグの激しいスタイルに完璧に合致したという事情がある。本来の守備強度に加え、右サイドバックとして攻撃にも顔を出す柔軟性がチームに大きな構造的優位をもたらしている。LASKリンツ戦に続く欧州戦でのゴールは、彼の価値が単なる守備者にとどまらないことを証明してみせた。

では、移籍の主体である両クラブの思惑はどう交錯しているのか。バルセロナ側にとっては、5500万ユーロという巨額の買い取り金が入ることで、かねてより課題とされてきた財務規律の改善に大きく寄与する。一方のリヴァプール側も、守備陣の核として計算できる実力者を確保できるため、オプションを行使するための資金準備を着実に進める公算が大きい。

つまりこの移籍劇が意味するのは、双方の事情によって生じたレンタル移籍が、クラブと選手の両者にとって理想的な価値再構築の場となった点だ。イングランドで厳しい批判を跳ね返したロナルド・アラウホの活躍は、バルセロナにとっても5500万ユーロという明確な見返りを確約する好材料となっている。今後はリヴァプールがシーズン終盤のどのタイミングで買い取り権行使を通達するかが注目のポイントだ。(via SPORT)