FCバルセロナ 守備陣の相次ぐ離脱を受け1月の緊急補強検討が再燃

チャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦で4失点を喫して敗れたFCバルセロナが、来年1月の移籍市場で守備陣の補強に動く可能性を検討している。欧州での悲願達成に向けた現状の守備的リスクを解消するため、クラブ内部で補強議論が再び活発化している模様だ。

ドイツ出身で51歳のハンジ・フリック監督は、今夏の開幕前にもアタランタやインテルに所属するイタリア代表のセンターバック、アレッサンドロ・バストーニの獲得交渉を進めていた。しかし、高額な移籍金に加えて、19歳のスペイン人センターバックであるパウ・クバルシと、23歳の左サイドバックであるヘラルド・マルティンを本命視したフリック監督の意向により、最終的に獲得を見送った経緯がある。当時はスペイン代表のアイメリク・ラポルテ獲得の噂も取り沙汰されたものの、クラブは攻撃陣の刷新を優先する判断を下していた。

さらに指揮官とスポーツディレクターを務めるデコは、フランス代表で27歳の右サイドバックであるジュール・クンデと、22歳の左サイドバックであるアレハンドロ・バルデの双方を売却し、新たな両サイドバックを2名獲得する構想も抱いていた。ところが人員売却が実現しなかったため、マンチェスター・シティから元ポルトガル代表のジョアン・カンセロを再獲得し、下部組織から19歳のシャビ・エスパルトを昇格させる対応にとどまった。

そうした状況の中で迎えた今シーズン、25歳で元スペイン代表のエリック・ガルシアとジュール・クンデの右サイドバック2名が相次いで負傷離脱する深刻な危機に見舞われている。一方、デンマーク代表の29歳センターバックであるアンドレアス・クリステンセンも恒常的な負傷離脱から抜け出せていない。現状で安定したパフォーマンスを期待できるのはパウ・クバルシのみとなり、パリ戦では今季わずか3分しか出場していなかったアレハンドロ・バルデが途中出場したものの実戦感を欠き、ヘラルド・マルティンも守備の対応に追われた。25歳のスペイン人ゴールキーパーであるホアン・ガルシアの好セーブがなければ、さらに悲惨な失点を招いていたことは明白である。

その背景には、指揮官が後ろからチーム全体の陣形を統率できるエリック・ガルシアの離脱を特に深刻に受け止めているという事情がある。しかし、クラブの給与上限にはほとんど余裕がないのが実情だ。そのため、冬の市場でベテランを含む実力派のサイドバックやセンターバックを獲得するには、既存のサイドバックをはじめとする人員の放出が絶対条件となる。

つまり、国内リーグでは首位を快走しているものの、欧州最高峰の舞台で勝ち抜くには守備の層が極めて危ういということだ。この動きが示すのは、夏の補強見送りが大きな裏目に出ており、1月の市場で人員整理を断行できるかが今季のタイトル獲得を左右するという事実である。(via SPORT)