FCバルセロナ 金球賞候補MFロドリ獲得を巡る宿敵との争奪戦の舞台裏
FCバルセロナが今夏に獲得したスペイン代表の29歳ミッドフィルダー、ロドリの移籍交渉において、レアル・マドリードとの争奪戦を制した裏側が明らかになった。宿敵への加入が確実視されていた決定的な局面から一転し、クラブ総力戦の情熱的なアプローチが事態を覆した形だ。
29歳でスペイン代表主将を務め、2度のワールドカップ制覇を経験した世界最高峰の守備的ミッドフィルダーであるロドリは、当初レアル・マドリードへの加入で合意に達していた。ところが、レアル・マドリードのフットボールディレクターを務めるジュニ・カラファトが交渉の最終段階で移籍金の引き下げを試み、高圧的な姿勢を見せたことで選手側の不信感を招いた。さらにジョゼ・モウリーニョ監督率いるマドリードの緊張感あるロッカールーム環境への懸念も重なり、契約締結目前で交渉が暗雲に包まれていた。
この絶好の機会を見逃さず介入したのが、48歳でFCバルセロナのスポーツディレクターを務めるデコである。デコはポルトガル代表時代のチームメイトであるマンチェスター・シティのフットボールディレクター、ウーゴ・ヴィアナと良好な関係を築いており、迅速なクラブ間対話を取りつけることに成功した。さらにフリック監督が自ら電話で熱烈な歓迎の意思を伝えたほか、代表で共闘する28歳の攻撃的ミッドフィルダー、ダニ・オルモや19歳の新鋭ラミン・ヤマルら主力選手も説得に加わった。最終的にジョアン・ラポルタ会長、フリック監督、デコの3名によるビデオ通話で将来の構想を提示し、マドリードが当初提示していた条件と同額の年俸を保証することでロドリの心を完全に掴んだ。
つまり、ビジネス的で冷淡な交渉に終始したマドリードに対し、バルセロナが情熱とリスペクトをもって接したことが大逆転劇を生んだということだ。この動きが示すのは、金銭的な条件だけでなくクラブの一体感や人間関係の構築が現代の最高峰移籍において決定的な意味を持つという事実である。(via SPORT)