絶対的エース不在を克服する「得点源の分散化」とカンテラ勢の躍動
⚽️ 今季のセルタ攻撃陣において、非常に興味深い構造的変化が起きています。過去2シーズン連続でチーム最多得点王に君臨してきた「エル・パンダ」ことボルハ・イグレシアスが、怪我により開幕から長期離脱を余儀なくされています。今季はここまでわずか3試合、合計78分間の出場にとどまり、ノーゴールと苦戦中で、完全復活までにはさらに数週間を要する見込みです。しかし、指揮官クラウディオ・ヒラルデス率いるチームは、この大柱の不在を「集団的な攻撃の活性化」で見事にカバーしています。
📊 数字を昨シーズンと比較すると、その変化は一目瞭然です。昨季は開幕9節終了時点でチーム全体で8ゴールにとどまり、そのうち半分の4ゴールをボルハ・イグレシアス一人が叩き出していました(ビジャレアル、ジローナ、ラージョ・バジェカーノ、エルチェ戦)。残りの4ゴールをハビ・ルエダ、ウーゴ・アルバレス、イアゴ・アスパス、パブロ・ドゥランの4人が分け合っている状態でした。
🔥 一方、今季は9節終了時点でチーム通算10ゴールを記録し、昨季比で2ゴール増(25%増)、勝ち点も昨季より4ポイント多く積み上げています。何よりも特筆すべきは得点者の多様化です。今季の国内リーグでは、すでに昨季の倍となる8選手が得点を記録しています。
・フェラン・ジュトラ:2ゴール(昨季は無得点)
・パブロ・ドゥラン:2ゴール
・イアゴ・アスパス:1ゴール
・ウーゴ・ゴンサレス:1ゴール
・イライシュ・モリバ:1ゴール
・ミゲル・ロマン:1ゴール
・カール・スターフェルト:1ゴール
ハビ・ロドリゲス:1ゴール
🏆 全公式戦を含めると、得点者の数は9人にまで広がります。欧州戦のセルティック戦で圧巻のゴールを決めたウーゴ・アルバレス(ユヴェントス戦でも得点)に加え、全公式戦通算でチーム単独トップの3ゴールを挙げているのが、なんとセンターバックのハビ・ロドリゲスです。アラベス戦での1ゴール1アシスト、そしてセルティック・パークでの歴史的逆転劇を呼び込んだ劇的ダブルゴールにより、全公式戦におけるチーム総ゴールの23%を一人で叩き出しています。センターバックがチーム得点王に立つのは極めて異例の事態です。
💡 攻撃陣の内訳を見ると、ジュトラとパブロ・ドゥランの前線コンビがチーム全体の約31%(各15.4%)を占める一方、中盤(イライシュ・モリバ、ミゲル・ロマン)やディフェンス陣(カール・スターフェルト、ハビ・ロドリゲス)からの貢献度が著しく向上しています。特にハビ・ロドリゲスとスターフェルトのセンターバックコンビだけで、チーム全ゴールの約3分の1(33%)を占めており、昨季序盤に中盤や最終ラインからのゴールが皆無だったことを考えると劇的な進化と言えます。
🌱 さらにクラブの誇りである下部組織(カンテラ)出身者の躍動も止まりません。ハビ・ロドリゲス、パブロ・ドゥラン、ミゲル・ロマン、ウーゴ・ゴンサレス、ウーゴ・アルバレスの5名で、今季チームが記録した全13ゴールのうち8ゴールを占めており、全体の61.5%以上がカンテラ育ちの足から生まれています。
⚠️ ただし、課題がないわけではありません。今季のチームは得点力が増した一方で、試合ごとのムラが激しい傾向にあります。バレンシア戦、アスレティック・ビルバオ戦、レアル・ソシエダ戦、エルチェ戦の計4試合で無得点に終わる一方、レーシング・サンタンデール戦では1試合で5ゴールを爆破させました。5ゴールを1日で奪ったかと思えば、次の5ゴールを奪うまでに8節を要するという不規則さを見せています。また、欧州戦(ヨーロッパリーグ)に目を向けると、今季開幕3試合での得点数は、昨季同時期(シュトゥットガルト戦、PAOK戦で3点、ニース戦で2点の計6得点、2勝1敗で勝ち点6)の半分に減少しており、さらなる安定感が求められます。(via SPORT)
![セルタのニュース「[得点源の分散化とカンテラの躍動] ボルハ不在をカバーする多彩な攻撃陣とカンテラ勢の爆発を徹底分析」のアイキャッチ画像](https://pub-fe5963afa07546768e1aa91a6ec422a3.r2.dev/og/celta_vigo_2026-10-24_evening_20261024192909.jpg)