カルロス・エスピのレアル・マドリード移籍が電撃決定
レバンテの若きストライカー、カルロス・エスピ(21歳)のレアル・マドリードへの完全移籍が公式に発表されました。契約は2031年6月30日までの5年間となります。
移籍金は契約解除金満額の2500万ユーロ(約40億円)が支払われました。これはジェフェルソン・レルマ(ボーンマスへ3000万ユーロ)に次ぐクラブ史上2番目の高額売却であり、カンテラ(下部組織)出身選手としてはレバンテ史上最高額の取引となります。
レアル・マドリードは土曜日に直接レバンテにコンタクトを取り、獲得の意思を伝達。レバンテ側は、ジョゼ・モウリーニョ監督のプレースタイルがエスピのキャリア成長に最適だと判断し、他クラブからのアプローチを退けてマドリードを優先しました。フラム、ハル・シティ、ブライトン、クリスタル・パレスからも土壇場で駆け込みのオファーがありましたが、すべて不成立に終わっています。エスピはこの移籍に向け、アル・カディシアとの親善試合のメンバーから外されていました。
個人条件面でも劇的な変化があり、レバンテ時代の年俸42万ユーロから、マドリードでは年俸336万ユーロ(月給30万ユーロ)へと約8倍(700%以上)の大幅アップを勝ち取っています。
エスピはレバンテでの3シーズンで公式戦66試合に出場し20ゴールを記録。昨季のラ・リーガでは11ゴール(別記事では13ゴール)を挙げ、プリメーラでのチームの躍進に大きく貢献し、リーグの最優秀U-23選手にも選出。スペインの年代別代表(U-19、U-20、U-21)にも名を連ねるなど、圧倒的な成長を見せてのステップアップとなりました。 (via SPORT / ElDesmarque / Estadio Deportivo / Esport3)
エスピの後釜としてベルギーの逸星ヤニス・ムスアイをリストアップ
エスピの売却で2500万ユーロの資金を手にしたレバンテのスポーツ部門は、直ちに代役となる「9番」の確保に動いています。
最優先ターゲットとして白羽の矢が立っているのが、クラブ・ブルージュに所属するベルギー人FWヤニス・ムスアイ(19歳)です。移籍金は200万ユーロから最大300万ユーロ程度と見込まれており、クラブにとっては手が届く範囲の有望株です。
身長1.90mのムスアイはエスピと非常に似たプロフィールを持ち、かつてエタ・エヨンを獲得した時を彷彿とさせるフィジカルとポテンシャルを備えています。昨季はブルージュのセカンドチームであるクラブNXTでベルギー2部リーグ38試合に出場し13ゴール1アシスト(別記事では28試合7ゴール1アシスト)を記録。さらにUEFAユースリーグでは10試合で6ゴールを挙げ、決勝進出に大きく貢献しました(決勝ではレアル・マドリードにPK負け)。
この活躍にはバルセロナのスカウト陣も注目していましたが、ムスアイ自身がトップチームでの出場時間を最優先したため、バルサ・アトレティク(Bチーム)での起用を想定していたバルサではなく、プリメーラで戦うレバンテが争奪戦を一歩リードしています。交渉が順調に進めば、水曜日に予定されているビジャレアルとの親善試合でデビューする可能性も浮上しています。 (via SPORT / Estadio Deportivo)
守護神マシュー・ライアンと2027年まで契約延長
オーストラリア代表GKマシュー・ライアン(34歳)が、レバンテと2027年6月までの契約延長に合意しました。
昨季で契約満了となっていたため去就が注目されていましたが、クラブは迷うことなく契約更新を決断。ライアンは昨季ラ・リーガで36試合に出場し、セーブ数でもリーグ屈指の成績を残してチームのプリメーラ残留の立役者となりました。
ワールドカップ出場後、数週間の休養を経て、ルイス・カストロ監督が率いるプレシーズンキャンプに即座に合流する予定です。 (via Mundo Deportivo)
今夏の移籍市場での加入・退団選手の動向まとめ
エスピ退団後の大きな課題として、左サイドバックの補強が挙げられています。フリオ・ディアスの獲得を目指していましたが、彼がセビージャへ移籍したため、クラブは新たな左SBを探しています。また、バルセロナの若手GKアロン・ヤーコビシュヴィリ(20歳)の動向も監視している模様です。
現在までの新加入選手
・ウゴ・ソテロ(セルタからローン、10万ユーロ)
・ダニ・レケナ(ビジャレアルからローン)
・アイサ・マンディ(フリー)
・エンツォ・バルデリ(フリー)
退団選手
・カルロス・エスピ(レアル・マドリードへ完全移籍)
・ディエゴ・パンピン(フリー)
・パブロ・マルティネス(フリー)
・ホセ・ルイス・モラレス(フリー)
・カエタノ・ロメロ
・ビクトル・フェルナンデス
(小ネタ)元レバンテのGKアルフォンソ・パストールは現在ポルトガルのCSマリティモに所属していますが、昨季は1試合の出場にとどまっています。 (via SPORT / Estadio Deportivo)
フリアン・カレロ元監督のバズり動画:エスピ育成の裏側
カルロス・エスピのメガクラブ移籍を受け、セグンダ時代の2024/25シーズンにレバンテを率いたフリアン・カレロ(現オビエド監督)の当時の記者会見動画がSNSで再び話題を呼んでいます。
当時、エスピをスタメンで起用しないことへの批判に対し、カレロ監督は次のように熱弁を振るっていました。
『人々は我々がカルロスと行っていることの裏側に気づいていない。我々はこの若者をユース選手からプロの選手へと変貌させている最中だ。スポーツマンの習慣からプロの習慣へと変え、体重を絞り、アスリートの肉体を作り上げている。それは3ヶ月でできることではない』
『彼は非常に大柄なので俊敏性に課題があったが、スプリントのトレーニングなどを通じて劇的な変化を与えている。人々は試合のスタメンかどうかしか見ないが、コーチングスタッフが映像や選手育成においてどれほどの労力を割いているかを見ていない』
『彼は信じられないほど謙虚で働き者だ。これ以上謙虚な子はいない。彼の成長はコーチングスタッフの努力の賜物であり、彼自身がより多くの出場時間を経てゴールを量産してくれることを私も望んでいる』 (via Estadio Deportivo)
昨季のスタッツと今後のプレシーズンマッチ予定
ルイス・カストロ監督のもと、新シーズンに向けた最大の改善点は守備です。昨季のレバンテは、ラ・リーガでレアル・ソシエダと並び最多失点タイとなる「61失点」という不名誉な記録を残してしまいました。新戦力を組み込み、いかに守備を立て直すかが鍵となります。
今後のプレシーズンのスケジュールとしては、火曜日にアルバセテ戦、水曜日にビジャレアル戦が控えており、ラ・リーガ開幕前にはカステリョンとの親善試合で最終調整を行う予定です。 (via Estadio Deportivo / SPORT)
【本日の総括】
カルロス・エスピのレアル・マドリードへの電撃移籍と、それに伴うクラブ史上2番目の高額な移籍金収入が本日の最大のニュースです。クラブは即座に後釜としてブルージュのムスアイ確保に動き、守護神ライアンの契約延長もまとめるなど、新シーズンに向けた再構築を急ピッチで進めています。