「1部チームに見えない」ハーフタイムの激震

エルチェ戦でアギーレ体制初勝利を挙げたバレンシアですが、前半の戦いぶりは極めて厳しいものでした。ハーフタイムにロッカールームでアギーレ監督が放った強烈な喝と、具体的な戦術修正のデータが明らかになっています。

前半のバレンシアはボール保持率がわずか23%に落ち込み、エルチェに77%ものポゼッションを許して左右に揺さぶられる展開が続きました。前半試みたパス総数は141本(成功115本)にとどまり、アタッキングサード(相手陣内深く)へ供給できたパスはわずか14本しかありませんでした。自陣に押し込まれて苦しむ選手たちに対し、アギーレ監督はハーフタイムに熱い指示を与えました。

『自分たちでボールを簡単に失いすぎていた。前半はただドカンと前線へ蹴り出すだけで、自ら苦しい展開を作り出していた。エルチェに揺さぶられてクロスを浴び続け、息が詰まるような状態だった。だから選手たちには「落ち着け、ボールを保持しろ、安全なパスを探せ。ボールを奪ったら安全なパスをつなぎ、まずは3本パスを回そう。これでは1部のチームに見えないぞ」と伝えた。幸いにも選手たちはその意図を理解してくれた』とアギーレ監督は明かしました。

このハーフタイムの指示と後半の選手交代により、チームのスタッツは劇的に改善しました。後半のポゼッション率は36%まで回復し、アタッキングサードでのパス成功数も18本へと増加。相手のボール保持率を64%に抑え込み、押し込む時間を増やした結果、相手ゴール前でのサディクの決勝ゴールへとつながりました。

(via SPORT)