バレンシアCF 冬市場での補強見送りへ既存戦力の回復を優先
バレンシアCFでスポーツディレクターを務めるブラウリオ・バスケスが、1月の移籍市場で新たな選手を獲得しない方針を明確にし、現在は既存戦力の回復に注力する段階にある。チームが成績不振に苦しむ中での補強封印の決断は、ファンの間でも大きな波紋を広げている。
アスレティック・ビルバオとの対戦を控えたメスタリアで取材に応じたブラウリオは、冬の移籍市場での方針を明かした。ハビエル・アギーレ監督の就任に伴い、エリック・リラやエドソン・アルバレスの獲得などメキシコ市場開拓の噂が取り沙汰されていたが、『現時点でその市場を見ているわけではない』と断言し、噂を一蹴した。
補強を見送る最大の要因は、ラ・リーガが課す過酷なサラリーキャップ制限と、選手登録ライセンスの空き枠不足だ。ブラウリオは『すべてのチームに改善の余地はあるが、我々には負傷していた選手たちが戻りつつある。ライセンスが少なく、フェアプレー制限がある』と現実を語った。セサル・タルレガやディアカビといった守備陣の主力が戻りつつあり、サディクの不在はあるものの、既存戦力のやり繰りで窮地を脱する姿勢だ。
さらに、本拠地メスタリアで今季わずか1ポイントしか積み上げられず、3連敗中という深刻な状況についても言及した。『内容や良い感触よりも、今は勝ち点が欲しい。勝利によってスタンドのファンを巻き込み、自信を取り戻すことが最優先だ』と強い危機感を露わにした。補強による打開を望む周囲の声を余所に、フロント陣は現実的なファイナンシャルプランを維持する選択をした。
この動きが示すのは、バレンシアが財政制約から逃れられず、冬の市場で積極的な投資を行えないという構造的な問題を抱えていることだ。外部からの補強に頼れない以上、復帰組を早期にフィットさせ、ホームでの連敗を止めて泥臭く勝ち点を拾うしか道はない。
次の注目点は、怪我から復帰した選手たちがチームを救い、本拠地メスタリアで巻き返しの勝ち点を獲得できるかどうかにかかっている。(via ElDesmarque / SPORT / Superdeporte)