パウ・モラト 豪雨被害を受けた下部組織選手をクラブ寮へ一時受け入れ支援
バレンシアCFの下部組織インファンティルに所属するオリバ出身のサッカー選手、パウ・モラトに対し、クラブはパテルナ練習場内の寮へ一時的に受け入れる緊急支援を開始した。猛烈な豪雨災害(DANAアダム)によって自宅が深刻な浸水被害を受けた若き選手に対し、クラブが迅速に手を差し伸べた心温まる対応だ。
バレンシア州サフォール地方のオリバ海岸地区に位置するモラト家の地域は、未曾有の豪雨に見舞われて甚大な被害を被った。未明の午前4時頃から激しい雨が降り始め、午前7時頃には激流が自宅内部へとなだれ込み、一家は1階の家財を救出しながら2階への避難を余儀なくされた。自宅は一瞬にして居住不能な状態へと陥り、周辺一帯も水没して救助ヘリコプターが飛び交うなど過酷な事態が続いた。
父親のギジェルモ・モラト氏が公式ラジオ番組で語ったところによれば、現在も泥の撤去作業や断水状態が続いており、幼い子供たちにとっても精神的に極めて辛い体験となったという。『子供たちは水が押し寄せた時、どうすればよいか分からず怯えていた』と語る惨状の中、バレンシアのアカデミア幹部は即座に家族へ連絡を取り、全面的かつ多角的なサポート体制を用意した。両親からの『パウがサッカーと学業の日常を取り戻せるようにしたい』という切実な願いを受け、パテルナのシウダ・エスポルティバ内にあるクラブ寮(Residencia VCF)への一時入居を即座に決定した。
この人道的支援の取り組みについては、SPORTとSuperdeporteの地元有力メディア2紙が揃って報道しており、クラブの手厚い選手保護姿勢が伝えられている。悲惨な災害の直後でありながら、馴染みのある練習場でプレーと勉強を継続できる環境が整ったことは、選手本人の精神的負担を軽減する上で測り知れない意味を持つ。
今回の措置は、バレンシアCFがピッチ上の指導にとどまらず、選手とその家族の生活基盤を守るパートナーとしての責任を果たしていることを意味する。困難な状況をクラブと共に乗り越えた経験は、将来的に若きカンテラーノがクラブへの強い愛着を育む大きな糧となるはずだ。(via SPORT / Superdeporte)