ギジェム・ビクトル トップチームのバックアップ候補として頭角を現すバルサの19歳サイドバック

FCバルセロナのセカンドチーム、バルサ・アトレティコに所属する19歳の右サイドバックがギジェム・ビクトルだ。トップチームの守備陣不足に伴い、新たな昇格候補として急速に評価を高めている。さらに、ハンジ・フリック監督が怪我人の続出に頭を悩ませる中、下部組織で目覚ましい成長を遂げる万能型のディフェンダーが有力な選択肢として脚光を浴びる状況だ。

2007年生まれで現在19歳のギジェム・ビクトルは、トップチームの攻撃陣で活躍するフォワードのパウ・ビクトルの実弟としても知られる期待の逸材だ。今季はジュリアーノ・ベレッティ監督が指揮を執るバルサ・アトレティコにおいて、右サイドバックの定位置を争いながら着実な実績を積み重ねている。本職である右サイドのみならず、左サイドバックや中盤、さらには緊急時にはセンターバックまで高水準でこなす多才ぶりが最大の強みだ。

その背景にはラ・マシア仕込みの高度なフットボールインテリジェンスがあり、洗練された足元の技術と群を抜いた戦術眼で最適な判断を下せる。さらに攻撃時は精度の高いパスでビルドアップをスムーズにし、守備時には高い集中力と粘り強い対人対応で相手の攻撃の芽を摘む。一方で右サイドバックを本職としながら左サイドでも遜色なく機能するため、選手層の薄いポジションをカバーする上で極めて貴重な価値を持つ選手だ。

現在トップチームではエリック・ガルシアやジュール・クンデといった主力が負傷離脱し、左サイドバックのジェラール・マルティンの負担も増すなど守備陣の再構築が急務となっている。そのため、クラブ内部ではセンターバックのアレックス・カンポスやガーナ出身のハフィズ・ガリバとともに、若いサイドバック陣の抜擢が検討されている。パリ戦で衝撃的な活躍を見せたチャビ・エスパートに続き、19歳のランドリー・ファレや18歳のニル・テイシドール、エクアドル出身のホスエ・カイセド、17歳で体格に恵まれたホルディ・ペスケールらとともに、下部組織出身の若手がトップチームを救う環境が整いつつある。

この急浮上が示しているのは、ラ・マシアの育成体系がトップチームの戦術的要請に即した人材を途切れなく供給し続けているという事実だ。複数ポジションを高水準でこなせるギジェム・ビクトルの存在は、過密日程を戦い抜くフリック監督にとって極めて頼もしい解決策となる。(via SPORT)