佐藤龍之介 バレンシアCFで出場機会を失い1月のローン移籍が浮上

今夏にバレンシアCFへ加入した20歳の日本代表ミッドフィールダー、佐藤龍之介に、1月の移籍市場での期限付き移籍案が浮上している。開幕直後こそ出場機会を得ていたものの、指揮官の交代を経て構想外に近い扱いを受けており、クラブ側は選手の成長を停滞させないためのローン出出しを本格的に検討し始めた。

FC東京から400万ユーロの移籍金を投じて獲得された期待の若手は、カルロス・コルベラン前監督のもとでラ・リーガ開幕から5試合連続で出場し、そのうち4試合で先発に抜擢されるなど順調な滑り出しを見せていた。しかし、9月11日のセビージャFC戦を最後に出場機会が完全に途絶え、その後に就任したオスカル・サンチェス暫定監督やハビエル・アギーレ新監督のもとでは、ベンチを温める日々が続いている。この実戦離れが響き、日本A代表での通算6試合という実績がありながら、今回の代表活動ではU-21世代への合流にとどまった。

ところが、本人はスペインでの生き残りを諦めておらず、強い執念を見せている。代表合流を遅らせるよう日本サッカー協会に自ら働きかけ、11月10日火曜日に予定されているコパ・デル・レイ1回戦のタベルネス戦へ出場する道を選んだ。過密日程の中で控え組を中心に臨むこの試合で結果を残し、アギーレ監督の評価を覆す構えだ。

スポーツディレクターのブラウリオ・バスケスやアギーレ監督は、日頃の真摯な練習姿勢や直訴の行動力を高く評価しているものの、現実的な判断を迫られている。現在19位と降格圏に喘ぐチーム状況では若手に試走の場を与える余裕がなく、成長を止めないために冬の市場で他クラブへ貸し出す案が最も合理的な選択肢として浮上している。

この動向は、欧州最高峰の舞台における若手の定着がいかに厳しいかという過酷な実情を示している。11月10日のカップ戦でのアピールが成功しなければ、1月からのローン移籍は避けられない情勢だ。そのため、今後の2ヶ月間が彼のスペインでのキャリアを左右する重大な岐路となる。(via Estadio Deportivo)