Pitchwiseのバレンシア本格上陸と新体制
アメリカの投資ファンドであるPitchwise HoldingsによるバレンシアCFの株式42%取得手続きが、CSD(スペインスポーツ高等評議会)による最終的な規制承認を待つ段階に入る中、同ファンドの幹部陣がバレンシア現地での実地調査と準備作業を本格化させています。筆頭株主であるメリトン・ホールディングスが過半数株式を維持する形にはなりますが、Pitchwiseは単なる資金提供にとどまらず、クラブの経営やスポーツ面の意思決定に直接参画する計画です。
現在、Pitchwiseの経営陣はバレンシアを相次いで訪問しており、クラブ内部の従業員との面談や各部門の構造分析を進めています。承認が下りた直後から迅速に動けるよう準備を整えており、現時点で日常的な意思決定を行っているわけではないものの、現地での存在感を強めています。
中でも注目されるのが、主要幹部2名の役割分担です。スポーツ部門を統括する共同マネージングディレクターのコーリー・ウールフォーク氏は、すでにバレンシアのスポーツダイレクターを務めるブラウリオ・バスケス氏と対話を行いました。ブラウリオSDはエルチェ戦の前に次のように明かしています。
『Pitchwiseと会話を持ちました。以前はキアット・リム会長とだけ話していましたが、現在はコーリー・ウールフォーク氏と話しています。彼らは到着したばかりで、私自身も着任して1ヶ月です。私と同じように、彼らもクラブの内部情報を把握しようとしている段階です』
ウールフォーク氏はブラウリオSDに全面的な信頼を伝えるとともに、チームの補強動向を直接把握しており、今後もバレンシアへ頻繁に足を運ぶ予定です。一方、もう一人の共同マネージングディレクターであるアン・ロドリゲス氏は、マーケティングやクラブ運営全般を担当し、ウールフォーク氏とともにキアット・リム会長や現経営陣と並んでクラブの舵取りを担います。両幹部は今後メスタージャで行われるレアル・マドリード戦などの重要マッチを含め、定期的に現地を訪れて試合を観戦する見込みです。(なお、ハビエル・アギーレ監督は現時点でPitchwise陣営との直接面談は行っていません)。
また、元NWSL選手でPitchwiseのメンバーであるブルック・エルビー氏も現地入りしており、インマ・イバニェス氏とともにアントニオ・プチャデス・スタジアムのVIP席で試合を観戦するなど、クラブ全体に対する関心の高さを示しています。
Pitchwiseが描く今後の優先ロードマップには、新スタジアム「ノウ・メスタージャ」の建設完了、男子および女子トップチームの競争力強化、そして練習場などのハイパフォーマンス・リソースや施設の劇的な改善が含まれており、バレンシアの新時代に向けた土台作りが着々と進められています。(via ElDesmarque)