監督イダルゴの意外な無表情と古巣愛

前半22分、完璧な崩しからピエール=エメリク・オーバメヤン選手が素晴らしい先制ゴールを叩き込んだ瞬間、スタジアムのカメラはデポルティーボの指揮官アントニオ・イダルゴ監督の極めて「意外なリアクション」を捉えていました。狂喜乱舞するベンチや抱き合う選手たちを完全に余所に、イダルゴ監督は歓声に表情をひとつ動かすこともなく、すぐさまテクニックエリアの最前線へと走り寄り、選手たちに対して守備のポジショニングやパスの配給コースについて厳しく、そして冷静に指示を飛ばし続けていました。このシーンがファンの間で大きな話題を呼ぶ中、試合後の記者会見において、イダルゴ監督は自身のその意図について、明確かつ厳格なフットボール哲学を込めてこのように解説しました。(via Estadio Deportivo)

『私はピッチの上で常に選手たちに同じことを語り続けている。サッカーという過酷な世界においては、ゴールではなく「勝利」を祝うべきなのだ。なぜなら、お前たちに真の勝点3をもたらすのは、ゴールそのものではなく、最後まで戦い抜いた後に得られる勝利だけだからだ。あの先制ゴールの瞬間、私たちは確かに優位に立ったが、同時に守備のポジショニングにいくつかの調整すべき緩みが見えていた。だからこそ、私は選手たちの集中力を絶対に一秒たりとも切らせたくなかったのだ。私たちは全体としてボールを持ったときの忍耐強さが少し不足しており、最後の3分の1まで何度も進入することには成功したものの、そこでクリーンに攻撃を終わらせ、得点に繋げる最後の精度を欠いていた。それでも、アウェーでまたひとつ貴重な勝ち点を積み上げることができた。これで終わりではない。私たちはすぐに次のゲームへの準備を始める必要がある』。(via Estadio Deportivo)

また、現役時代に選手としてマラガで過ごした輝かしい3年間を振り返り、イダルゴ監督は古巣への深い敬意と、ラ・ロサレーダで勝ち点を持ち帰ることの困難さをしみじみと語りました。(via MARCA)

『私は指導者として、このエスタディオ・ラ・ロサレーダのピッチで勝ち点を得られたことを、心から光栄に、そして嬉しく思っている。私にとってマラガは、かつて3年間にわたり信じられないほどの愛情を受け取り、多くの美しい思い出を残した特別な場所であり、彼らの成功をいつも願っている。今日のマラガは、本当に戦術的によくトレーニングされており、どんな困難に対しても最後まで全力で立ち向かう不屈の精神を持った素晴らしいチームだった。前半、先制した後の Juan Cruz の動きによって私たちの守備がやや乱され、軽い接触からペナルティを献上してしまったことは痛恨だった。後半はさらに苦しい時間帯が続き、最終盤にはゲームが完全にオープンでクレイジーな状態になってしまったが、チーム全体で耐え抜いた。守備と攻撃の完成度をこの段階で評価するのは時期尚早だが、今日はベンチから送り出した選手たちの高いインテンシティとエネルギーが、ゲームに大きな違いをもたらしてくれたよ』。(via MARCA)