アリウ・ディエンゲ(バレンシアCF)クラブの今冬放出方針と本人の残留意思
アル・アハリからバレンシアCFへ加入したマリ代表ミッドフィルダーのアリウ・ディエンゲは、クラブ側が推し進める今冬の売却方針に対してメスタジャ残留を固く主張し、フロントと真っ向から対立している。スポーツ部門が新戦力獲得に向けた人員枠の空け込みを急ぐ一方で、就任したばかりのハビエル・アギーレ監督による起用方針を見極めたい本人の思惑が錯綜し、冬の移籍市場に向けた不透明感が増している。
その背景には、スポーツディレクターを務めるブラウリオを中心に、1月の移籍市場で人員整理を進めたいクラブ側の明確な思惑が存在する。昨夏のグルーレイ体制で生じた補強の歪みを修正するため、クラブ側は新たなセンターバックの獲得をはじめとする陣容再編を急務と捉えている。そのため、彼を他クラブへ売却できれば、補強資金の調達と登録枠の確保を一挙に達成できるという算段だ。
しかし、初陣となったラシン・サンタンデール戦でバレンシアCFの指揮を執ったハビエル・アギーレ監督は、すぐさま彼を不必要な戦力として切り捨てる構えを見せていない。メキシコ人のアギレ監督はアアロン・マヨールよりも優先して彼を途中出場させ、自身の戦術に対する適合度を直接ピッチ上で見極めようとした。以前からエレム・ニュースに対して語っていた通り、指揮官は自らの目でプレーを確認してから結論を出す意向であり、指導陣の評価次第では構想内に留まる可能性を残す。
ところが、フロントが描く売却シナリオに対して、選手陣営は激しく反発する姿勢を見せている。代理人を務めるハレド・マグレビはマグリブ・フットの取材に応じ、噂される1月の退団可能性を完全否定した。同代理人は『アリウ・ディエンゲとその退団に関する報道に真実は一切ない』と断言し、パフォーマンスに対する不満の噂に不快感を露わにした。さらに『彼はバレンシアCFでの挑戦を続ける。近い将来にチームを去る可能性はなく、神の望みがあれば留まる』と語り、残留への固い意思を強調している。
この動きが示すのは、財政面の都合から即座に人員整理を進めたいクラブ経営陣の事情と、自らの価値を証明して契約を全うしようとする選手側の権利が衝突している実態だ。つまり、フロントの思惑通りに話が進むとは限らず、アギレ監督の下で彼が十分な存在感を示せば売却計画そのものが破綻することを意味している。今後の注目点は、次戦以降のリーグ戦で彼が先発枠を掴み取れるか、そしてブラウリオら首脳陣が彼らの固い姿勢をどう切り崩すかに集まる。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
本日浮き彫りとなったのは、開幕後の補強や人員整理を巡るラ・リーガ各クラブの財務・戦術面の葛藤である。ヘタフェCFはダニ・カルバハルの給与問題で登録が遅れ、欧州戦のリスト漏れという代償を払いながら10月19日のリーグ戦デビューへ向けて調整を進めている。一方でバレンシアCFは、1月の補強原資を得るためのアリウ・ディエンゲ放出計画が本人の残留意思によって暗礁に乗り上げており、両クラブとも今後のリーグ戦の動向と監督の采配が事態を打開する鍵となる。