ダニ・カルバハル(ヘタフェCF)給料制限による登録遅延の真相と欧州戦外落選

ヘタフェCFへの加入が決定した元スペイン代表の右サイドバック、ダニ・カルバハルは、ラ・リーガの財務規定に伴う給与審査の難航により、正式合意から手続き完了までに想定以上の時間を要していた。チャンピオンズリーグで6度の頂点を経験した名手の補強は今季欧州戦に挑むクラブ最大の目玉だが、この登録遅延が序盤戦の起用計画に予期せぬ制限をもたらす事態となっている。

長引いた手続きの背景には、今季から欧州舞台へ戻ってきたヘタフェCFの給与総額に対するラ・リーガ側の厳格な財務審査が存在する。監査当局が契約書に記された年俸額の承認を即座に下さなかったため、アンヘル・トーレス会長率いるクラブ首脳陣は土壇場での対応を余儀なくされた。複雑な審査を経て正式な登録を済ませた本人は、今回の移籍を自身のキャリアにおける『胸が高鳴る新たな一歩』と振り返り、新天地での戦いに強い意欲を語っている。

しかし、この登録手続きの遅延は欧州戦におけるチーム戦略に大きな影響を及ぼした。UEFAカンファレンスリーグのリーグフェーズに向けた提出期限に間に合わず登録リストから除外されたため、彼はグループステージでの出場資格を失うこととなった。そのため、10月15日にエスタディオ・イオン・オブレメンコで行われるウニベルシタテア・クライオヴァ戦をはじめ、欧州の夜戦で彼がピッチに立つ姿を見ることはできない。自身初となるカンファレンスリーグへの参戦は、チームがグループを突破してノックアウトステージ進出を果たし、リスト変更期間が訪れるまでお預けとなる。

国内リーグにおける彼の初陣はいつになるのかというと、10月19日の月曜日に開催されるライヨ・バジェカーノとのマドリード・ダービーが最初の復帰舞台となる見通しだ。ホセ・ボルダラス監督は、過密日程を戦い抜くための核として彼の戦術的柔軟性に強い期待を寄せている。本職である右サイドバックでの加勢やインサイドへの侵入にとどまらず、右センターバックもカバーできる多才さは、果敢なオーバーラップを見せるジェネの背後を埋める補正役としても極めて効果的だ。

これまで同ポジションを務めてきたキコ・フェメニア、アンドレス・ガルシア、コンバート組のセバスティアン・ボセリの3名は、稼働面やフィット感において不透明感を拭えずにいた。彼らの不安を解消する最高峰のクオリティが加わる一方で、レアル・マドリードでの晩年に彼を苦しめた負傷リスクのコントロールは依然として課題として残る。彼が本来の稼働率を維持してピッチに立ち続けられるかどうかが、今季のチームの完成度を左右する鍵と言えよう。

この動きが意味するのは、複数大会の並行処理を迫られるヘタフェCFが、守備陣の強度向上と経験の注入を同時に狙ったという事実である。つまり、欧州戦での起用は後半戦へ持ち越しとなったものの、まずは国内リーグで確実に勝点を積み重ねるための切り札として彼を組み込んだことに他ならない。(via Relevo)