【エンリケ・リケルメの公約
「レガシーと未来(Legado y futuro)」というスローガンを掲げるエンリケ・リケルメ氏は、クラブの根本的な若返りと透明性の向上を訴えています。
スポーツ面の最大の目玉として、マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドとロドリの獲得を宣言しました。リケルメ氏は公証人の前で、もし自身が会長に就任してこの2人を獲得できなかった場合、約9万9970人のソシオ全員の1年分の会費(総額約1400万ユーロ)を自腹で支払うという誓約書にサインしました。しかし、この発表の直後、ハーランドの代理人であるラファエラ・ピメンタや父親、さらにはマンチェスター・シティ側から「全くの事実無根である」と強く否定され、法的措置をちらつかせる事態に発展しました。ペレス氏はこの一件を「テレビ番組を利用してソシオを騙すフェイクニュースだ」と痛烈に批判し、ネット上では「どうかなリック、嘘くさいぜ」という有名ミームをもじった「No ho sé, Riq(どうかなリク)」という画像を使って揶揄されています。
監督人事についても波乱がありました。リケルメ氏は当初、チャンピオンズリーグを戦っていたミケル・アルテタ監督を想定していましたが、その後方針を転換し、ユルゲン・クロップ氏を唯一の監督候補として指名しました。もし会長に選ばれれば、月曜日からラウル・ゴンサレスがクロップ氏の説得に動くと発表しました。しかし、これもクロップ氏の代理人であるマルク・コシケ氏によって即座に否定されました。コシケ氏は『迷惑な話だ!ユルゲン・クロップはレッドブルでの役割に満足しており、クラブの監督として働く野心はない。レアル・マドリードの章は彼にとって完全に閉ざされている。将来的に魅力的なのはドイツ代表だけだ』と不快感を露わにしました。それでもリケルメ氏は引き下がらず、『安定したクラブ状況とプロフェッショナリズムがあれば、クロップのような偉大な監督を説得できると確信している』と強気の姿勢を崩していません。ジャーナリストのトマス・ロンセロ氏は、この状況を「完全に空回りしている」と酷評し、「選挙戦において最も票を集める監督とスター選手の2つで嘘をついては誰も信用しなくなる」と厳しく指摘しています。
組織体制については、スポーツディレクターにラウル・ゴンサレス、カンテラの責任者にフェルナンド・イエロ、機関代表にイケル・カシージャスを据え、ビセンテ・デル・ボスケを無報酬の顧問として迎えるという、レジェンドたちを重用するプランを提示しています。ただし、彼らが実際に選挙活動に姿を見せていないことが、その影響力を弱めているとも指摘されています。
リケルメ氏の最も強力な主張は、クラブの経済状況に対する告発と、ペレス氏が企てる「民営化」の阻止です。彼は、クラブが100%ソシオのものであることを保証すると誓い、ペレス氏の右腕であるアナス・ラグラリ氏が「バルセロナを倒産から救うことで私腹を肥やした」と非難しました。さらに経済紙の報道を引用し、『レアル・マドリードの流動性はあっという間に7億7000万ユーロも消え失せ、金庫のお金は99%減少し、手元にはわずか数百万ユーロしか残っていない。サンティアゴ・ベルナベウの改修やその他の金融操作による負債は前例のないレベルに達しており、クラブは深刻な財政危機、あるいは事実上の債務超過に陥っている。だからこそ彼らはクラブを売却しようと急いでいるのだ』と警鐘を鳴らしました。
ソシオへの還元策として、チャンピオンズリーグで再び優勝するまでソシオの会費を50%割り引くこと、公証人立ち会いのもとで新規の年間シート1万席を抽選で提供すること、そして新しい座席譲渡システムを導入することを約束しています。施設面では、バルデベバスに1万5000人収容のバスケットボールやコンサート用の「レアル・マドリード・アリーナ」を建設し、41面のパドル・テニスコート、プール、2万2000平米のクラブハウスを備えた「シウダー・デル・ソシオ」を作る計画です。また、アルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアムを拡張し、女子チームの試合をサンティアゴ・ベルナベウで行うことも提案しています。
リケルメ氏はペレス氏に何度も公開討論を申し入れましたが、ペレス氏側はこれをすべて拒否しました。これに対しリケルメ氏は、『過去の偉大なフロレンティーノと対決したかったが、社会的な提案を何一つ持たない候補者に出くわしてしまった。彼が今日ここに来ることを期待していた』と失望を口にしました。
(via SPORT) (via MARCA) (via ElDesmarque) (via Esport3) (via Mundo Deportivo)