【フロレンティーノ・ペレスの公約

現職のフロレンティーノ・ペレス氏は、「為すべき多くの歴史(#MuchaHistoriaPorHacer)」というハッシュタグを掲げ、過去の実績と安定を武器に選挙戦を展開しています。

スポーツ面の最大の目玉は、ジョゼ・モウリーニョ監督の13年ぶりの復帰です。ペレス氏はすでにモウリーニョ氏を新監督として迎え入れることをビデオメッセージで発表しました(ただし、モウリーニョ本人はAIで作られたフェイク動画だとして関与を否定しています)。ベンフィカは、ペレス氏が勝利した場合、モウリーニョ氏の違約金として1500万ユーロが支払われることをポルトガル証券取引委員会に報告しました。契約は2年+1年のオプションとなり、年俸はベンフィカ時代の1600万ユーロから1800万ユーロに匹敵するとみられ、これが実現すれば史上最も高額な監督移籍となります。

選手補強については、リヴァプールからイブラヒマ・コナテをフリートランスファーで獲得し、インテルからデンゼル・ドゥンフリースを契約解除金2000万ユーロを支払って獲得することを確約しています。さらに、ペレス氏はテレビ番組に出演した際、来る火曜日に、チャンピオンズリーグに出場しているクラブの素晴らしい選手に対して、「少なくとも1億5000万ユーロ」のクラブ史上最高額となるオファーを出すと宣言しました。この選手について「プレミアリーグの選手ではない」とし、バイエルン・ミュンヘンのマイケル・オリーズではないかと噂されていますが、本人は名前を明かすことを避けました。その他にも、ジョアン・ネヴィスやヴィティーニャらの名前が取り沙汰されています。

クラブの構造改革も大きな公約です。ペレス氏は、クラブの価値を100億ユーロと算定し、クラブの5%から10%を外部の投資家に売却し、残りの90%から95%を約10万人のソシオに分配する新会社を設立する案を掲げており、これをソシオの賛否を問う国民投票(レファレンダム)にかけるとしています。これにより、ソシオが感情的だけでなく経済的にも真のオーナーになるとしています。

施設面では、バルデベバスの未利用地に現在の4倍の広さを持つ「グラン・クラブ・ソシアル」を建設するほか、ヨーロッパ最大となる人工知能とバイオテクノロジーを結びつけたイノベーション地区「マドリード・イノベーション・ディストリクト」を創設するとしています。さらに、Appleと提携し、世界中のどこからでも360度カメラのVRゴーグルを使って試合を没入体験できる「ベルナベウ・インフィニート」というシステムを導入する計画です。また、不正に転売された何千もの年間シートを回収し、年間シートを持っていないソシオに提供することも約束しています。

選挙戦終盤の演説でペレス氏は、対立候補のリケルメ氏を厳しく非難しました。テレビ番組「エル・ホルミゲーロ」で、司会者のパブロ・モトスがマスコットのアイデアとして、アンチマドリードのファンが使う蔑称「レアル・マンドリル」というサルを提案し、リケルメ氏がそれに同調したことに対し、『私はテレビのショーのためにユニフォームを広げたりはしない。私たちのエンブレムやシンボルに敬意を払うべきだ。世界で最も重要なクラブを侮辱し、嘲笑する司会者と一緒に笑うなど言語道断だ。レアル・マドリードのユニフォームは嘘で汚してはならない』と激怒しました。

また、リケルメ氏の監督人事についても、『昨夜、月曜日からある監督と話をすると発表しておきながら、数分後にはその監督からわざわざ連絡してくるなと公に拒絶されている。選挙戦の最初は別の監督で合意していたはずではないか。彼らには何でもありなのか』と切り捨てました。さらに、リケルメ氏の陣営を、ラモン・カルデロン元会長の時代の「暗黒の3年間」と結びつけ、『私がいれば、会員ではない人物が紛れ込んだ20年前のあの恥ずべき総会のような事態は二度と起こらない』と断言しました。

ペレス氏は、ローマ教皇レオン14世がスペインに向かう機内で『私はすべてのチームのファンだが、個人(ロバート・フランシス・プレボスト)としてはレアル・マドリードのファンだ』と語ったことにも触れ、『これは私たちにとって誇りであり、教皇猊下を歓迎します』と笑顔を見せました。

(via MARCA) (via SPORT) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)