ランドリー・ファレ 守備4位置をこなす究極のポリバレント

バルサ・アトレティコ所属でコートジボワール出身のDFランドリー・ファレは、守備ラインの全ポジションに対応可能な圧倒的なユーティリティ性を武器に注目を集めている。さらに、トップチームの守備陣離脱によって生じた穴を埋める存在として、その多才な適応力が評価を高める形だ。

バルセロナのトップチームでは、ベティス戦後にジュール・クンデ、エリック・ガルシア、ジェラール・マルティンが負傷し、守備陣の層が一気に薄くなる危機に直面した。サイドバックにおいてはシャビ・エスバルト、ジョアン・カンセロ、アレハンドロ・バルデらがカバーできるものの、パウ・クバルシの周囲を固めるセンターバックやサイドバックの過密日程対策において、下部組織からの補強が不可欠となっている。

こうした局面において、ファレが持つ極限の多才さはフリック監督にとって極めて貴重な戦力となり得る。彼は本来、右サイドバックやカバーリングを担当するセンターバックを本職としている選手だ。ところが今シーズンはベレッティ監督のもとで左サイドバックとして定着し、圧巻のプレーを披露してチームの勝利に大きく貢献してきた。

ディフェンスラインの4つのポジション全てで高い水準のプレイを披露できる能力は、ベンチに入れるだけでも監督に大きな戦術的柔軟性をもたらす。左右のサイドバックからセンターバックまで、どの位置でトラブルが発生しても即座に対応できるため、PSG戦やクラシコを控える過密日程下でのリスク管理として非常に頼もしい人材と言える。

さらに彼は、セグンダ・フェデラシオンで6試合を戦いわずか1引き分けに抑えているバルサ・アトレティコの堅守を支え、本拠地ヨーハン・クライフ・スタジアムでの無失点維持にも大きく寄与している。激しい肉体戦が展開されるリーグで揉まれた経験は、彼の守備者としての逞しさをいっそう引き上げている。

この動きが示すのは、ラ・マシアの育成システムが単一の専門職だけでなく、現代サッカーの高度な要求に応えられる多機能な選手を確実に輩出しているという事実だ。トップチームの守備陣に不安が残る中、ファレが緊急招集を受けてピッチに立つ日はそう遠くないかもしれない。(via SPORT)