アスレティック・ビルバオ

新指揮官エディン・テルジッチ監督のホーム初陣であり、街のフェスティバル「アステ・ナグシア」の盛り上がりの中で行われたセビージャ戦は、1-3の極めて苦い完敗を喫しました。

試合を決定的に壊してしまったのは、開始わずか11分の悲劇的なレッドカードです。ディフェンスラインのミスを突いて抜け出そうとした相手のミゲル・シエラを、ユーリ・ベルチチェが後ろから倒したとして、レフェリーは一発退場を宣告。キャプテンのイニャキ・ウィリアムズは『あれは絶対にレッドではない。相手はトラップが大きく乱れてボールコントロールを失い、勝手に自重で倒れただけだ。開始10分でこのような不当な判定でゲームを壊されるのは本当に耐え難い』と怒りを爆発させました。

さらに15分、ゴールキーパーのウナイ・シモンがビルドアップの際、相手のロビー・ウレの執拗なプレスに焦ってパスミスを犯し、ボールを拾ったオソに無人のゴールに流し込まれ先制点を許しました。ウナイ・シモンは『確実に後ろから手で触られた、接触があった』と抗議したものの、判定は覆りませんでした。

10人となりながらも、カンテラーノのベニャ・ゲレナバレーナとペイオ・カナレスの若きダブルボランチが中盤の底で大いに存在感を示し、決定機を構築。しかし、後半開始直後に一瞬の隙を突かれて0-3と突き放され、70分にコーナーキックからアイトール・パラデスが鮮やかなボレーで1点を返したものの、力及びませんでした。

試合開始前、今夏ワールドカップで世界の頂点に立ったウナイ・シモン、ニコ・ウィリアムズ、アイメリク・ラポルテの3選手がピッチ上でトロフィーをスタンドに捧げました。しかし、バスクのアイデンティティとスペイン代表としての成功が複雑に交錯するスタジアムでは、割れんばかりの拍手と、激しいブーイング、さらにはバスク国旗「イクリニャ」がスタンドに大きく掲げられるなど、異様な空気が漂いました。

フロント方針:ジョン・ウリアテ会長率いるクラブは、選手、従業員、歴代会長、OBたちに対して、これまで無償で提供していた「優待チケット」の配給を完全に廃止し、すべて優先購入権に変更する経費削減策を敢行。ソポーターの会員待ちが11,000名に達している現状から、一般販売席の供給を増やすための冷酷な経営判断です。 (via Mundo Deportivo / MARCA / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

セビージャFC

ルイス・ガルシア・プラサ監督率いるセビージャFCは、開幕のラージョ・バジェカーノ戦(2-1)の勝利に続き、難攻不落のサンマメスでアスレティック・ビルバオを1-3で破り、見事な開幕2連勝を飾りました。これはセビージャにとって、かつて黄金期を築いたフレン・ロペテギ監督以来、過去20年間で唯一となる歴史的なロケットスタートです。

指揮官は前半11分に相手の退場を誘発したのち、ハーフタイムに信じられない神采配を断行。すでに警告を受けていたペケ、ミゲル・シエラ、グリーディの3選手を、退場リスクの徹底排除と後半の攻撃力増強のために一気にベンチに下げるという大英断を下しました。

この采配が完璧に的中。後半開始直後の50分に交代出場のチデラ・エジュケが、イサク・ロメロの針の穴を通すようなスルーパスからループシュート(チピターダ)を極めて美しく沈めて0-2。さらに57分、相手のアレスの重大なミスを突いてイサク・ロメロが3点目を叩き込んで勝利を完全に決定づけました。

チームをピッチの最前線で支えたのが、今夏スウェーデンのシリウスから獲得された新フォワードのスコットランド代表、ロビー・ウレです。得点こそなかったものの、その猟犬のようなプレッシングは凄まじく、ユーリの退場を誘うミスの発端となったほか、ウナイ・シモンのクリアミスを誘って先制点(オソがゴール)を引き出すという、陰の絶対的なMVPの活躍を見せました。

試合後、ウレはセビージャの異次元の暑さに驚愕し、午後5時の練習時には『ここは狂っている(This is crazy)』と何度も悲鳴を上げ、試合終了時にはピッチの上で完全に体力を使い果たして死んだようになっていました。

現在、チームは la カンテラーノの台頭がチームを救っている状況。ホセ・イグナシオ・ナバロSDは閉幕までのさらなる補強に向けて水面下で緊急の交渉を続けています。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT / MARCA)