エンドリッキ(レアル・マドリード) ローン移籍の噂をモウリーニョ監督が完全否定

レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督が、今冬におけるブラジル代表FWエンドリッキの他クラブへのローン移籍の可能性を完全に一蹴した。出場機会の少なさから移籍市場での観測が飛び交っていたものの、指揮官が直々に引き留めを宣言したことで、若き才能の去就問題はひとまず沈静化に向かう見通しだ。

チャンピオンズリーグのローマ戦を前にした記者会見において、モウリーニョ監督は獲得に興味を示すクラブに対して強い調子で警告を発した。興味を持つクラブは座って待っているがいい、さもなければ疲れ果てるだけだと語り、ブラジル代表アタッカーを手放す意向が一切ないことを明確にしたのである。指揮官は彼の秘めたる潜在能力を高く評価しており、チームの将来において欠かせないピースであると確信している。

この去就を巡る騒動の背景には、シーズン開幕直後に見舞われたアクシデントと、それに伴う不運な巡り合わせが存在する。プレシーズンを終えた直後、脚の負傷によって4週間から5週間の戦線離脱を余儀なくされ、スタートダッシュの波に乗り損ねてしまった。戦列復帰後も層の厚い攻撃陣の中で出場機会を確保できず、ベンチを温める日々が続いていたのである。

直近のビジャレアル戦でも、その不運な巡り合わせが象徴的に表れることとなった。交代投入の準備を整えていたまさにその瞬間に味方のゴールが決まり、さらにその直後、ヴィニシウス・ジュニオールが退場処分を受けてチームは10人での戦いを強いられたのである。数的な優位を失ったことで指揮官は交代策の変更を余儀なくされ、ピッチに立つ機会は土壇場で露と消えてしまった。

しかし、こうした厳しい状況下にあっても指揮官の信頼が揺らぐことはなく、他クラブからのアプローチに対して徹底抗戦の構えを見せている。自分と戦う覚悟が必要になるとまで言い切り、他クラブで経験を積ませるレンタル移籍など不要であり、このクラブで大成功を収めると太鼓判を押した。

この動きが意味するのは、クラブが目先の出場時間不足を理由に若手を安易に手放さず、内部での競争を通じて育成する方針を固めているということだ。不運な負傷や展開の偏りによって出遅れたものの、指揮官の構想において重要人物である事に変わりはなく、過密日程が本格化する中で確実にチャンスが訪れることを暗示している。今後の焦点は、復帰後の交代出場から結果を残し、指揮官の期待に応えられるかという点に移る。(via MARCA)