アレス・モラーノ 前十字靭帯断裂の重傷から13ヶ月ぶりに帰ってきたレフティ

スポルティング・デ・ヒホンの下部組織マレオで育成されている2009年生まれの左利き攻撃的ミッドフィルダー、アレス・モラーノが、右膝の前十字靭帯断裂という重傷を乗り越え、13ヶ月ぶりに待望の実戦復帰を果たした。長期間にわたる過酷なリハビリ期間を経てピッチへ戻ってきた10代のレフティは、クラブの未来を担う大器として再び歩み始めている。

アビレス出身のモラーノは、高い技術と優れた戦術眼を備えたメディアルーラとして、マレオの育成組織で一目置かれる存在だった。しかし、一年前の試合中に膝を痛め、前十字靭帯断裂という選手生命を脅かす絶望的な怪我に見舞われてしまったのだった。そこから13ヶ月という途途もない復帰への道のりが始まり、辛いリハビリに黙々と取り組む日々が続いた。

そして迎えた先週末、モラーノはコデマとのアウェイ戦に臨んだフベニールB(リガ・ナシオナル)の試合で、ついに復帰の瞬間を迎えた。試合終盤のラスト20分間に交代出場でピッチに立つと、ブランクを感じさせない軽やかな動きで攻撃に変化を与え、無事に実戦復帰を印象づけたのだった。チーム自体は惜しくも敗れたものの、彼の生還はマレオの関係者にとって何よりの朗報となった。

当初の計画では最高峰のフベニールA(ディビシオン・デ・オナー)でシーズンを迎える予定だった。しかしクラブは無理な早期復帰を避け、一つ下のフベニールBで段階的に出場時間を増やす慎重なプランを選択した。焦らずに試合感を呼び戻し、以前のパフォーマンスを取り戻させようとするクラブ側の手厚い配慮という形だ。

長期離脱からの復帰においては、身体的なコンディションの回復だけでなく、実戦の強度になじむための精神的なアプローチが不可欠となる。クラブが急ぎ足の昇格を避け、下のカテゴリーから段階を踏ませる決断を下したことは、選手の将来を第一に考えた極めて理にかなった育成方針と言える。

今後はフベニールBで実戦経験を重ねながらコンディションを引き上げ、本来の主戦場であるトップカテゴリーのフベニールAへとステップアップしていく道筋が描かれている。大怪我という大きな壁を乗り越えたこの経験は、メンタル面でも彼を大きく成長させ、ヒホンの未来を背負う司令塔への階段を上る貴重な糧となるはずだ。(via SPORT)