ディエゴ・モヤノ 14歳でトップ練習抜擢と代表招集を果たす大器

レバンテUD下部組織に所属する14歳のスペイン人DF、ディエゴ・モヤノが注目を集めている。トップチームの練習参加に続きU-15スペイン代表に初招集されるという、異例の飛び級を成し遂げたためだ。育成の階段を急速に駆け上がる一方で、過熱する報道に指導陣が冷静な対応を求めるなど、才能の守り方が議論の焦点となっている。

ブニョール練習場を拠点とするレバンテのカンテラで順調な成長を遂げていたモヤノは、約2週間前にルイス・カストロ監督によってトップチームのトレーニングへと抜擢された。14歳という若さでのトップチーム同行は極めて異例であり、指揮官が選手の年齢や所属カテゴリーに関わらず純粋な実力を評価して決断したものだった。その才能はクラブ内にとどまらず、スペインサッカー連盟の育成年代スカウト陣の目にも即座に留まることとなった。

モヤノは以前にもU-14代表歴があり、バレンシア州選抜の一員として全国選手権を制した実績を持つ。そして今回、U-15スペイン代表のエルナン・ペレス監督から、10月28日から11月2日にかけてオーストリアで開催されるUEFA開発トーナメントに向けたメンバーとして正式に呼び出された。同大会でスペインはギリシャ、アイスランド、そして開催国オーストリアと対戦する予定であり、国際舞台での貴重な経験を得る絶好の機会となる。

しかし、この若きセンターバックを巡るメディアの狂騒に対して、ルイス・カストロ監督は強い懸念を表明している。セビージャ戦を前に行われた記者会見において、指揮官は練習参加の情報が外部へ即座に漏洩したことに対し、不快感を隠さなかった。カストロ監督は『彼には素晴らしい将来性があるものの、まだ14歳であり、騒音のない静かな環境でじっくりと努力を重ねる時間が必要だ。情報を勝手に流した者は、少年の成長を真に考えていない』と語り、過剰な注目から選手を守る姿勢を明確にした。

トップチームの指揮官が語った通り、海外のビッグクラブでは若手の練習参加で騒ぎ立てられない。静かな環境で育成が行われるのが理想だという。一方で情報は瞬時に拡散するため、メディアの過熱から才能をいかに隔離し、着実にステップアップさせるかというクラブ側の姿勢が問われている。

代表招集により一層の飛躍が期待される一方で、指揮官が強調するように、プロとしての道筋を急ぎすぎない慎重な育成計画が不可欠となる。才能にあふれた14歳が受けるスポットライトと、地道なトレーニングのバランスをいかに保つかが、今後の成長を左右する最大の鍵と言える。(via SPORT)