純粋な9番から偽9番への自在な変化!27本シュートで相手を圧倒したディエゴ・パブロ・シメオネの攻撃プラン

オサスナ戦で計27本ものシュートを相手ゴールに浴びせかけたアトレティコ・マドリードは、今季最も破壊的で多彩な攻撃パターンを披露した。

この試合でシメオネ監督は、負傷離脱中のアレクサンダー・ソルロートやフリアン・アルバレスに代わり、カナダ代表FWジョナサン・デイヴィッドをラ・リーガで初めて先発に抜擢。純粋な9番(ストライカー)として最前線に君臨したデイヴィッドは、前線での鋭い動き出しと圧倒的なシュート意識で相手の脅威となり、見事に先制ゴールを叩き込んで期待に応えた。

さらに真価を発揮したのは、デイヴィッドが退いた後の采配だ。シメオネ監督は特定のストライカーを置かず、イ・ガンインとアレックス・バエナを前線に並べる「偽の9番(ゼロトップ)」システムへとシフト。このプランBが見事にハマり、相手ディフェンス陣を流動的なポジショニングで混乱させると、イ・ガンインとアレックス・バエナの両名が鮮やかなゴールを奪ってみせた。

純粋なストライカーを置くプランAでも、テクニシャンを配置するプランBでも、全く攻撃の精度と迫力が落ちない戦術的柔軟性を実証した形だ。オサスナの守護神アイトル・フェルナンデスの好セーブ連発がなければ、さらに倍の点差がついていてもおかしくない圧倒的な内容だった。

試合後、イ・ガンインは手応えを語っている。

『アタッカー陣として、ピッチ上でそれぞれの役割を果たそうと集中して臨みました。前半は決定機を決めきれずに苦しむ場面もありましたが、最終的に勝利という最高の結果を得られて満足しています。何よりも大切なのは、現状に満足せずハードワークを続け、チームとして成長し続けていくことです』(via MARCA)