ウナイ・シモンがW杯無失点記録を樹立、クラブや代表での圧倒的功績

ウナイ・シモンがサッカーの歴史にその名を刻んだ。W杯決勝トーナメント1回戦のオーストリア戦を3-0の無失点で終えたことで、W杯での連続無失点記録を519分に伸ばし、ギネス世界記録の公式SNSでもその偉業が取り上げられた。これは、1990年大会でイタリア代表のワルテル・ゼンガが打ち立てた517分、そしてスペイン代表としてイケル・カシージャスが持っていた477分の記録を上回る歴史的な大記録である。2022年カタールW杯から始まった彼の無失点記録は、現在進行形で続いている。

この快挙について、シモンはRTVEのインタビューで謙虚な姿勢を崩さなかった。『無失点に抑えるのは11人全員の仕事です。この記録の顔として私やディフェンス陣が表に出ることが多いですが、オヤルサバル、ダニ・オルモ、ラミン、バエナのプレッシングがどれほど貢献しているかも忘れてはいけません』とチームメイトの働きを称えた。

偉大な記録はチーム内でも高く評価されており、ラミン・ヤマルからは祝福の言葉が送られた。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督も賛辞を惜しまず、『監督と選手というより、家族のような関係だと言えます。彼を指導できることは私にとって名誉であり誇りです。世界的な評価を得たことを嬉しく思いますし、彼はそれにふさわしい選手です。世界最高のゴールキーパーの一人であることを証明しています』と語った。

シモンの代表での輝かしい歩みはアンダー世代から始まっている。U-19およびU-21の欧州選手権での優勝、2021年の東京オリンピックでの銀メダル獲得を経験した。ルイス・エンリケ監督時代の2020年11月にA代表デビューを果たして以来、スペイン代表のゴールマウスを死守し続けている。2023年のネーションズリーグ決勝クロアチア戦ではPK戦で2本を止めて優勝に大きく貢献し、2024年のEUROでもタイトルを手にした。今大会のW杯でも被枠内シュートわずか4本、4セーブ、無失点率100パーセントという完璧なパフォーマンスを見せ、ジョアン・ガルシアやダビド・ラヤらとの激しいポジション争いの議論を完全に封じ込めている。

クラブレベルでもアスレティックの歴史を塗り替えている。オーストリア戦でスペイン代表としての出場キャップ数を62に伸ばし、アスレティックの選手としての歴代最多出場記録を更新した。また、4つの主要な国際大会に出場した唯一の選手でもある。

2023-24シーズンには、アスレティックのゴールキーパーとしては1970年のホセ・アンヘル・イリバル以来となるサモラ賞を獲得し、2024年のヤシン賞ではエミリアーノ・ディブ・マルティネスに次ぐ2位に輝いた。2024-25シーズンもチームのリーグ最少失点に大きく貢献したが、手首の負傷の影響もありフレン・アギレサバラと出場機会を分け合ったため、サモラ賞の連続受賞はならなかった。

タイトル面でも、2021年のスーペルコパでレアル・マドリードとバルセロナを破って優勝し、2024年にはコパ・デル・レイを制覇。マジョルカとのPK戦では、ピッチに立つアギレサバラをベンチから兄のように支える姿が印象的だった。

2018年8月にトップチームデビューを果たして以来、これまで公式戦264試合に出場してきた。また、エルチェへのレンタル移籍からわずか20日で呼び戻されたという、最もレンタル期間が短かった選手の非公式記録も持っている。個人としてのマイルストーンを追加し続けながらも、常にチームの利益を第一に考える姿勢を貫いている。

(via Mundo Deportivo / MARCA / Estadio Deportivo)