RCDマジョルカ

1部リーグからの降格という悪夢に加え、マルティン・デミチェリス監督の電撃退任という二重のショックがRCDマジョルカを直撃している。チームはパブロ・オルテルスSDによる選手層の薄い編成が祟り、主力の負傷が相次いで失速。第34節のジローナ戦で勝利し自力残留の可能性を残したものの、ホームでのビジャレアル戦の引き分け、アウェイのヘタフェ戦での敗北を経て、シウタ・デ・バレンシアで行われたレバンテ戦に0-2で敗れ、降格が決定した。最終的に勝ち点は42(後半戦は36ポイント中18ポイント獲得)に留まった。

2月26日、ハゴバ・アラサテの後任として残留ラインまで1ポイント差の状況で就任したデミチェリス監督は、ヨーロッパでの指導経験が皆無で、メキシコのモンテレイを解任された直後というリスクのある人選だった。しかし、初陣のエル・サダールでのオサスナ戦からチームを活性化させ、セルジ・ダルデル、パブロ・マフェオ、オマル・マスカレル、レオ・ロマン、ヨハン・モヒカらを復調させた。特に、それまで出番が少なかったパブロ・トーレをトップ下に抜擢し、4人のMFによるダイヤモンド型のポゼッションサッカーを確立。エスパニョール、レアル・マドリード、ラージョに勝利し、オサスナと引き分け、エルチェにのみ敗れるという、エクトル・クーペル時代以来となる好スタート(15ポイント中10ポイント獲得)を切り、レアル・マドリード戦の勝利はチームの自信を最高潮に高めた。

レバンテ戦での敗北後、デミチェリス監督は『何が起きても残りたい』と発言。最終節で降格が決まった後も『2部リーグにいることは不名誉ではない。マジョルカを1部に戻すという大きな挑戦に立ち向かう。逃げるような真似はしない』と語り、クラブも5月末に2028年までの契約延長を発表していた。しかし、その直後にDAZNでアルゼンチン代表のW杯解説を務めることが発覚し、クラブへのコミットメントに疑問符が打たれた。そして今回、RBライプツィヒのチャンピオンズリーグ・プロジェクトを指揮するためにマジョルカを去ることがラジオ番組でスッパ抜かれ、クラブのフロント陣も報道で事実を知るという前代未聞の事態となった。サポーターは『裏切り』だと激怒している。

緊急事態に陥ったマジョルカは、セビージャを退任してフリーとなっているハビエル・ガルシア・ピミエンタを新監督の最有力候補としてリストアップ。2月にも接触していた同監督は、再建プロジェクトを率いる手腕が評価されている。他には、フランクフルトを解任された元マジョルカ選手のアルベルト・リエラや、オサスナを退任したアレッシオ・リッチの名前も挙がっている。また、移籍市場では、サラゴサからNECへ移籍予定のウイング、ロベル・ゴンサレス(25歳)の獲得をラス・パルマスやブルゴスと争っている。 (via MARCA) (via Estadio Deportivo) (via SPORT)