マリオ・ヒメネス・ガンビン フベニールからの抜擢で両翼を担う3年契約の新鋭

昨季までフベニールAに所属していたグラナダCFの攻撃手マリオ・ヒメネス・ガンビンが、トップチームで左右両サイドをこなす戦術的柔軟性を発揮し、パチェタ監督にとって欠かせない存在となりつつある。今年6月に提示された3年間の契約更新を糧にして、Bチーム登録のまま着実にトップチームでの出場機会を掴み取る姿は、育成組織の層の厚さを印象づけている。

下部組織時代から優れた戦術眼とユーティリティ性を評価されており、将来を見据えた3年契約が飛躍のきっかけとなった。パチェタ監督は主に右サイドの攻撃的ポジションで起用してきたが、敵地エル・プランティオでのブルゴス戦は異なる。予想を覆し、左サイドの先発としてピッチへ送り出した形だ。

この起用の背景には、チームが抱えていた戦術的な迷走と試行錯誤のプロセスが存在していた。直前のスビエタで行われたレアル・ソシエダB戦において、指揮官は守備の安定を狙って5バックの陣形を試みたものの、これが完全に裏目に出て敗戦を喫していた。パチェタ監督は試合後の記者会見で自らの判断ミスを率直に認め、次節からはチーム本来の強みを生かせる4-3-3のシステムへ戻すことをファンに約束していたのだった。

そして迎えたブルゴス戦において、右のセルヒオ・ロデラスと左のガンビンという若きふたりのサイドアタッカーが先発に名を連ねた。ふたりはホセ・アルナイスを頂点とする前線で活発に動き回り、中盤で先発したグンバウ、カルロス・アルカラス、アレマンのトリオと絶妙な連携を披露したのである。

チームはこれまで開始30分までに通算7失点を喫しており、立ち上がりの集中欠如が深刻な課題だった。しかし今戦ではマヌ・ラマを中心とする守備陣に加え、ガンビンの献身的な戻りとハードワークが効奏。その結果、今季エル・プランティオでアウェイチームとして初めて勝利を収める快挙を達成したという。

今後は負傷者の復帰や戦術の変更によって厳しい定位置争いが続くことが予想されるものの、左右両足を使いこなし攻守に走れる彼の存在は指揮官にとって極めて重宝する手札であり続ける。つまり、この見事な抜擢劇が示しているのは、失敗から学んだ指揮官が若いカンテラーノの機動力に賭け、チームに欠けていた守備の規律とアウェイでの貴重な勝ち点3をもたらしたという紛れもない事実だ。(via Relevo)

その他の動き

・力強い守備と恵まれた体格を誇るセンターバック、ブウラマ・デンベレも今夏にグラナダCFとの契約を2030年まで延長しており、将来の最終ラインを背負う逸材として順調に育成が進められている。(via Relevo)

【本日の総括】

グラナダCFは厳しいサラリーキャップと売却交渉の滞りという重い課題を抱える。一方でパチェタ監督のもと、下部組織から現れる若い才能がチームの大きな救いとなった。型破りな経歴の原石や契約更新した生え抜きの逸材が躍動し始めた今、このカンテラ主導の再建モデルが勝利をもたらし、悲願の1部復帰への足がかりを築けるかが焦点だ。