「僕たちは選ばれた存在じゃない」ブディミルの涙を誘うスピーチと追悼
エル・サダールでの試合前、そして試合中には、フットボールを超えた非常に深い感動と悲しみに包まれる瞬間がありました。🖤🕊️
試合数日前、30歳という若さで急逝したヘスス・デ・ミゲル氏への追悼として、両チームの選手たちは試合前に彼の写真と名前がプリントされた特別記念シャツを着用してピッチに入場しました。そしてキックオフ前のロッカールームにおいて、オサスナの主砲であるクロアチア代表FWアンテ・ブディミルが、チームメイトたちの前で極めて感銘深いスピーチを行いました。🎥👕
ブディミルはキャプテンマークを巻いていない立場でありながら、命の尊さとフットボールをプレイできる喜びについて、静かだが力強い言葉でロッカールームの全員に語りかけました。
『僕たちが今着ているこのシャツは、単なるメモリアル用の服として身につけているんじゃない。亡くなった彼(ヘスス・デ・ミゲル氏)も、そして今ここにいる僕たち自身も、決して特別に選ばれた人間というわけじゃないんだ。明日何が起きるか分からない、この悲劇は僕たちの誰の身に起きていてもおかしくなかったんだよ。だからこそ僕たちは今日、このエル・サダールのピッチに立ち、フットボールをプレーし、スタンドを見渡し、ベンチに座っていられること自体が、どれほど恵まれた幸せなことなのかを胸に刻んで戦おう。僕たちも彼も、決して選ばれし特別な存在なんかじゃないのだから』
この言葉に胸を打たれたオサスナの選手たちは、強い絆と覚悟を持ってピッチへ向かいました。さらに試合が始まって前半9分半を迎えると、主審のミゲル・セスマ氏が意図的に試合を一時中断。スタジアムの大型ビジョンにデ・ミゲル氏の遺影が映し出され、エル・サダールを埋め尽くした2万強の観客、両チームの選手、審判団が一丸となって万雷の拍手と温かい歓声を送りました。悲しみを力に変えて戦ったオサスナの精神的支柱ブディミルの存在感が、あらためて際立った一日となりました。(via MARCA)