ペドリ レアル・マドリード会長候補が画策していた宿敵からの引き抜き
バルセロナに所属するスペイン代表のペドリに対し、2026年6月のレアル・マドリード会長選に出馬した対立候補が引き抜きを画策していた過去が明らかになった。現時点では選挙の終了に伴い移籍の可能性が消滅した破談の観測事案だが、宿敵の看板選手を直接狙った破格の公約として大きな波紋を呼んでいる。
この驚くべき裏話を暴露したのは、実業家のホセ・エリアスだ。同氏はポッドキャスト番組のBlvpodcastに出演した際、2026年6月のレアル・マドリード会長選に立候補したエンリケ・リケルメからペドリの名前が入ったレアル・マドリードのユニフォームを贈られていたことを明かした。さらにリケルメから、ペドリを宿敵へ引き抜くための交渉に向けて、本人の電話番号を入手するよう直接頼まれていたと笑いを交えて告白している。
リケルメは『伝統と未来』をスローガンに掲げ、2004年以来22年ぶりとなる対立候補による投票選挙を現職のフロレンティーノ・ペレスに挑んだ人物だ。同氏は公約としてアーリング・ハーランドやロドリ・エルナンデスの獲得、監督にユルゲン・クロップ、スポーツディレクターにラウール・ゴンサレスを招へいすると宣言していた。公約不履行の場合は翌シーズンのソシオ会費を自腹負担するという誓約まで交わしていたが、その陰でペドリ獲得という水面下の目玉構想まで動かしていたことになる。
しかし、2026年6月7日に行われたレアル・マドリード会長選挙では、現職のフロレンティーノ・ペレスが2万1741票で得票率65%を獲得して圧勝した。35%にあたる1万1814票にとどまったリケルメの敗北により、ペドリのレアル・マドリード移籍構想は幻となって消え去った。なお、この事実を明かしたホセ・エリアスは、2021年3月にジョアン・ラポルタがバルセロナ会長に復帰した際、必要な保証金1億2460万ユーロのうち約3500万ユーロを負担したキーマンとしても知られる。
この一連の動向が示すのは、レアル・マドリードの権力闘争においてバルセロナの核であるペドリが最大の政争の具として狙われていたという事実だ。正式な交渉や合意には至らなかったものの、宿敵の象徴を揺るがそうとする動きが存在したことは間違いない。今後は引き抜き工作を退けたペドリが、バルセロナの中心として更なる長期契約を結び、クラブの象徴としての地位を固めていくかに注目が集まる。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
本日の移籍市場では、レアル・マドリードとバルセロナの間で繰り広げられた水面下の獲得工作や補強判断の舞台裏が相次いで浮き彫りとなった。アデイェミの獲得辞退とペドリへの引き抜き画策はいずれも両クラブの戦略と思惑の違いを如実に物語っている。今後の伝統の一戦に向けて、こうしたピッチ外での攻防が両チームの不倶戴天のライバル関係にどのような影響を与えるかが注視される。