ラファエル・ナダルの父が27年続いたトニ叔父との師弟関係を解消した際の緊迫した舞台裏を告白

テニス界の歴史において最も成功し、かつ最も強固に見えたラファエル・ナダルと、彼の叔父であり伝説の鬼コーチであるトニ・ナダルの「師弟関係の解消(プロとしての離婚)」。27年間もの長きにわたり、ラファの才能を文字通りゼロから叩き上げ、獲得した22のグランドスラムのうち16個をトニの指導下で手にした二人の別れですが、当時の非常に緊迫した舞台裏を、ナダルの実父であるセバスティアン・ナダルが最新のドキュメンタリーで初めて生々しく告白しました。

2016年の末、長年の限界を超える過酷な指導と怪我の不振に喘いでいたナダルは、キャリアの最終章を最高の形で飾るため、指導陣に元世界王者のカルロス・モヤを招聘する決断を下しました。しかし、このモヤの加入が、チームの全権を握ってきたトニ叔父に強烈な疎外感を与え、二人のバランスを根本から崩すきっかけとなりました。

ラファ自身、当時の極限状態をこう回顧しています。『当時は、体も心もボロボロで、テニスから一度完全に離れて長期の休養を取りたいと考えていた。けれど、トニはとにかく休息を嫌う人で、テニスの怪我を直す唯一の近道は、さらに厳しくボールを打ち続けることだけだと頑なに信じていた。本当に、常に想像を絶する厳しさを求めてくる人だった。あの時の僕の頭は、トニの厳しい言葉ではなく、もっと別の、新しいアプローチのメッセージを必要としていたんだ』。

しかし、幼少期から絶対的な父権的指導を受けてきたラファにとって、自分の人生のすべてを築いてくれた叔父トニに対し、自らの口から『あなた以外の指導者が必要だ』と告げることは、精神的に100%不可能なことでした。そこで、身を引き裂かれるような「解任(役割変更)」をトニに直接伝える大役を買って出たのが、ナダルの実父であり、トニの兄でもあるセバスティアンだったのです。

セバスティアンはドキュメンタリーのインタビューで、当時の張り詰めた決意を次のように証言しました。『トニは私の実の弟だ。だが、私にとって世界で一番何よりも優先すべきなのは、私の息子(ラファ)の人生だ。トニはモヤの加入に全く納得がいっていなかったし、激しい不満を抱いていたかもしれない。それでも、ラファのこれからのキャリアとメンタルを守るためには、これが絶対に不可欠な決断だと私たちは理解していた』。

これに対し、プライドを傷つけられたトニ叔父の対応は苛烈でした。彼はラファやエージェントのカルロス・コスタ、モヤらチームの誰一人に対しても一切の事前連絡をしないまま、イタリアのメディアの独占インタビューに応じ、唐突に『2017年のシーズンを最後に、私はラファのコーチを辞める』と、勝手に世界へ発表したのです。

この事実をネットニュースで初めて知ったラファは、当時絶句したと言います。『本当に、頭が真っ白になるほどの衝撃(ショック)を受けた。トニは私の実の叔父であり、私のこれまでの人生における彼の影響力は、世の中の誰よりも、何よりも大きかった。それなのに、あのような一方的な形で、事前に私に一言の相談もなく辞任をメディアで発表されたことには、本当に心が引き裂かれるような悲しみとショックを覚えた』と、当時の深い心の傷を吐露しました。

現在、あれから多くの年月が流れ、親族としての深い絆によって傷は完全に癒やされました。トニは現在、ラファが経営するテニスアカデミーの若手育成の最高責任者として熱心にアカデミー生たちを指導しており、ラファとも笑顔で仕事をする、穏やかな一族の絆が戻っています。(via SPORT)

国防相がドローンを空の「新たな敵」と名指ししNATOでのスペインの役割強化をアピール

マルガリータ・ロブレス国防相が、マドリードの Torrejón de Ardoz(トレホン・デ・アルドス)にあるNATOの合同航空運用センター(CAOC)を公式に訪問し、同盟各国の安全保障にとって今や最大の、そして最も緊急な空中脅威となっている「軍用ドローンの劇的な進化」について、強烈な警鐘を鳴らしました。

ロブレス国防相は、昨今のテクノロジーの発展により、ドローンが非常に安価なコストでありながら、極めて高い攻撃性能と飛行安定性、そして小型のステルス性を有するようになった事実を指摘。従来の天文学的な費用がかかる高額な対空防衛ミサイルシステムと比較して、コストの非対称性が凄まじく、これこそが同盟軍を脅かす『最大の、そして最も警戒すべき航空宇宙の「敵(enemigo)」である』と表現しました。

このセンターは、15カ国に及ぶ広大なアルプス以南の南欧・東欧の航空宇宙を、年中無休、365日24時間体制で厳重に管制し防衛している重要な国防拠点です。ロブレス国防相は、ここでの活動を通じて、ドローンの不意の襲撃に対抗するため、検知からスクランブル発進、ニュートラライズ(無力化)に至るまでの「対応決定時間をどれだけ極限まで短縮できるか」が、現代の空の防衛戦における唯一の勝敗の鍵を握ると強調。これに伴い、スペイン軍のたゆまぬ技術学習と、NATOにおけるスペインのプレゼンスの極めて重要な意義を熱弁しました。(via Mundo Deportivo)