至宝ホルヘ・サリナスの去就とクラブの強硬姿勢

FCバルセロナからの熱烈な関心を受け、去就が注目されている19歳の左サイドバック兼センターバック、ホルヘ・サリナスですが、クラブ側は彼の放出に対して一切妥協しない強硬な姿勢を貫いています。バルセロナ側は600万ユーロの固定移籍金に200万ユーロの変動ボーナス、さらにカンテラーノのレンタル移籍を盛り込んだ条件を提示して交渉を試みています。しかし、14年ぶりに悲願の1部復帰を果たすクラブにとって、昨季33試合に出場し7アシストを記録して昇格の原動力となったサリナスは絶対に手放せない大黒柱です。

スポーツディレクターのチェマ・アラゴンは、新戦力ヤシル・ザビリの発表記者会見の場で『サリナスは我々と契約を結んでいます。ですから、契約解除金が支払われない限り、何が起こるかは皆さんお分かりでしょう』と断言し、バルセロナに対して契約解除金である1600万ユーロの満額支払いを要求しました。バルセロナ側は、1部昇格が確定する前の6月時点での解除金が800万ユーロだったと主張して交渉を優位に進めようとしていましたが、クラブ側は一貫して1600万ユーロの価値を主張し続けています。

アラゴンスポーツディレクターはさらに『我々は自分たちが持つ資産に価値を置き、重要視しています。現時点で最も重要なのはチームを強化することであり、スター選手を失って弱体化することではありません。彼を望むクラブはそれ相応の提案を持ってこなければなりません。彼が残ってくれることが私たちの希望ですし、そうなるよう全力を尽くします。かつて冬にグスタボ・プエルタの時もそうしたように、二人とも残せるよう努めます。ただ、実際に3つの重要なオファーが届いた場合は、引き留めるのが難しくなるのも事実です』と語り、徹底抗戦の構えを見せています。

一方で、サリナス本人はバルセロナへの移籍を魅力的な選択肢と感じているものの、クラブに対して無理に移籍を志願したり、交渉を滞らせるような不誠実な態度は一切取っていません。スポーツディレクターもその極めてプロフェッショナルで模範的な態度を大いに称賛しており、もしこのままチームに残留する場合には、現在の活躍に見合った契約内容の改善を前向きに検討する用意があることを明かしました。(via SPORT)

生え抜きジェライ・カバンソンの無念の退団

クラブの育成組織で育ち、これまでラシン一筋のキャリアを歩んできたジェライ・カバンソンが、レアル・バジャドリードへ完全移籍することになりました。カバンソンはバジャドリードへの加入発表記者会見の席で、長年過ごした愛着あるクラブを去らなければならなかったことへの苦しい胸中を吐露しました。

カバンソンは記者会見の場で『人生のすべてをラシンで過ごしてきたので、残ることができなかったのは本当に残念です。ただ、成長し続けるために最高の場所を選んだと信じていますし、私にとって大きな一歩です』と語り、無念さを滲ませながらも新天地での挑戦に向けて前を向きました。(via MARCA)

スポルティング・ヒホンとのプレシーズンマッチ決定

新シーズンへの準備を進めるチームの、プレシーズン最後から2番目となる重要なテストマッチの開催が決定しました。対戦相手は同じセグンダでしのぎを削るスポルティング・ヒホンで、試合は金曜日の11時30分から Campos de Sport de Astillero にてキックオフされます。

この試合は、相手のスポルティングにとって一般のファンが観戦できるプレシーズン最後の「公開親善試合」となるため、現地でも大きな注目を集めています。観戦チケットは試合当日の朝10時00分からスタジアムで販売が開始される予定です。チケット価格は、大人が20ユーロ、15歳から17歳までのジュニアカテゴリーが12ユーロ、6歳から14歳までのインファンティルカテゴリーが5ユーロと設定されており、大人が同伴する6歳未満の子供については無料で入場することができます。(via SPORT)

アスレティック・ビルバオ戦での手痛い敗戦

プレシーズンにおいて格上の1部勢と相まみえる厳しい実戦テストが続けられていますが、アスレティック・ビルバオとの親善試合ではチームのディフェンス陣が手痛い試練を経験することになりました。

この試合において、ホセ・アルベルト監督率いるチームは、アスレティックの指揮官エディン・テルジッチ監督が期待を寄せる22歳の若き右サイドバック、ヨハネコに、圧倒的なフィジカルを活かした突破からゴールを許してしまいました。チームは最終的に3失点を喫して敗れる形となり、1部レベルのインテンシティの前に守備組織の課題を露呈する格好となりました。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

ラシン・サンタンデールは、バルセロナが獲得を狙う19歳の至宝ホルヘ・サリナスの去就を巡り、契約解除金1600万ユーロを断固として要求する強硬姿勢を示し、クラブとしての確固たる意志を証明しています。生え抜きのジェライ・カバンソンの無念の移籍など人員の出入りがある中、ホセ・アルベルト監督のもとで進めるプレシーズンはアスレティック・ビルバオ戦での敗戦など守備の課題も浮き彫りになりました。しかし、金曜日に控えるスポルティング・ヒホンとの大一番に向けて、新シーズンでの躍進を目指すチームの骨格づくりは着実に熱を帯びています。