ビクトル・ムニョスのスペイン代表W杯招集と去就問題

今季6得点5アシストを記録し、ラ・リーガのセンセーションの一人として残留の鍵となった22歳のウインガー、ビクトル・ムニョスは、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が発表したW杯スペイン代表の最終26人のメンバーに見事選出された。彼はシーズン終盤に身体的な問題を抱えていたが、大会序盤には問題なく間に合う見込みである。代表チームにはラミン・ヤマルやニコ・ウィリアムスといったサイドアタッカーが身体的な不安を抱えており、ムニョスは6月15日の初戦カーボベルデ戦で右サイドのスタメンを飾る可能性すらある。すでにスペイン代表で得点した実績も持っており、解説者のマルディーニも『ヤマルやニコに不安がある中で、ムニョスやピノのような攻撃の代替案があることは大きい』と彼の存在価値を高く評価している。

オサスナでの素晴らしい活躍とW杯での大舞台への切符を手にしたことで、ムニョスを取り巻く移籍市場の動きは非常に過熱している。彼の権利を持つレアル・マドリードは、6月末まで有効な800万ユーロの買い戻しオプションを保持しているが、決断に残された時間はわずか1ヶ月しかない。マドリードは彼がまだトップチームでプレーするには時期尚早であり、オサスナにもう1年残って成長を続けるのがベストだと考えていた。しかし、他のヨーロッパのクラブからの具体的な関心が寄せられたことで、マドリードは警戒を強めている。

プレミアリーグからは2つの重要なクラブが追跡を行っている。一つはウナイ・エメリ監督の下でプレミアリーグ4位に入り、UEFAヨーロッパリーグのチャンピオンとなったアストン・ビラである。もう一つは、今季プレミアリーグで12位に終わり欧州の大会に出場できず、アンソニー・ゴードンのバイエルン・ミュンヘン移籍が噂されているニューカッスルである。

オサスナのスポーツディレクターであるブラウリオ・バスケスは、ムニョスの契約解除金が4000万ユーロであることを強調し、他クラブには満額またはそれに極めて近い金額を要求する断固たる姿勢を見せている。さらに、『マドリードが買い戻しオプションを行使するならば、彼をトップチームに留める場合のみであり、ビジネスのためであってはならない』と牽制の言葉を放っている。

しかし、4000万ユーロという金額は資金力のあるプレミアリーグのクラブにとっては十分に手頃な額である。マドリードは、オサスナがムニョスを他のクラブに売却した場合、移籍金の50パーセントを受け取る権利を持っているものの、その瞬間に買い戻しオプションは永久に失われる。これを恐れるマドリードは、2000万ユーロの利益を得るよりも彼自身の保有権を優先し、買い戻しオプションの行使を真剣に検討し始めている。これにより、他クラブがムニョスに関心を持った場合には、必ずマドリードと交渉しなければならない状況を作り出そうとしている。W杯での活躍によって彼の価値がさらに上昇することは間違いなく、目前に迫ったクラブの会長選挙や次期監督が不透明な状況でありながらも、移籍市場での熱狂がマドリードの決断を早める可能性がある。

(via ElDesmarque / SPORT)