敗戦を引きずるモウリーニョの怨嗟
前節、ベティスに1-0で苦杯を喫したレアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督による判定への不満が、数日経った今もなお収まる気配を見せない。
モウリーニョ監督は、チャンピオンズリーグのインテル戦を前にした公式会見という本来は無関係の舞台で、ベティス戦の終盤に起きたキリアン・エムバペのPKを巡る判定、およびVARの対応について激しい口調で非難を再燃させた。
『我々はベティスに敗れた。それは、自分たちが作り出した圧倒的な攻撃のチャンスをゴールという結果に結びつけられなかったからだ。それは認める。しかし、あのPKはなぜやり直されなかったのか。VARがルールを理解していなかったからか、それともルールを知りながら意図的にやり直さなかったのか。この疑問に対して、責任ある立場の人々から明確な回答がほしい。もしルールを知らずにやり直しを命じなかったのなら、その人物は今すぐVARの担当を辞めて家に帰るべきだ。もし知っていて意図的にスルーしたのなら、それこそ最悪の事態だ。なぜ最低限、主審をピッチ脇のモニターに呼んで自らの目で確認させなかったのか。非常に奇妙で、怪しいとしか言いようがない。私は審判の誠実さを信じたいから、ルールを単に知らなかったのだと思いたいが、そうであれば、その人物はプロの審判として不適格だ』と、怒りを露わにまくし立てた。
さらに、試合中にマドリーのキャプテンであるヴィニシウス・ジュニオールがイエローカードを提示されたことにも不満をぶちまけている。
『キャプテンであるヴィニシウスが、審判の元へ向かおうとして手を挙げただけで、まだ一言も発していない段階でイエローカードを出された。これも理解できない。キャプテンには、敬意を持って丁寧に審判へ説明を求める権利があると我々は常に説明されてきたはずだ』
モウリーニョ監督は、敗戦直後にもベティスの姿勢を猛烈に皮肉り、『ベティスの選手たちは、審判をコントロールして試合の流れを自分たちに都合よく操作しようと賢く立ち回っていた。それに比べて、マドリーの選手たちはあまりにも純粋で無垢すぎた。ピッチ上でまるで死にかけて救急車が必要かと思わせるような演技をしていたベティスの選手がいたが、結局救急車は来なかった。彼らは引き分けだけを狙って守備を固めていたが、最後にパロットのゴールという特大の宝くじを引いたのだ』と執拗なバッシングを展開していた。
こうしたレアル・マドリード側の見解や、クラブ公式テレビによる過激なネガティブキャンペーンに対し、ベティスのロペス・カタラン副会長は冷ややかに一蹴した。
『あのPKの場面でマーク・バルトラの立ち位置が違反ではないかと大騒ぎになり、誰もがルールを完全に把握していたわけではなかったため、一時的に大きな議論を呼んだ。しかし、審判委員会(CTA)がすでに十分すぎるほどの説明を行い、ルールに則った正しい判定であったことは明らかだ。あのプレーがやり直されることは絶対にないし、すでに完全に過去の出来事だ』と語り、マドリー側の恨み言を一蹴してCLへの集中をアピールしている。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT)