アギーレ体制1ヶ月の総括:堅守構築と雰囲気改善の「光」
🇲🇽 9月23日にカルロス・コルベランの後任としてメスタージャに着任したハビエル・アギーレ監督が、今週金曜日で就任1ヶ月を迎えます。降格圏に沈み疲弊しきっていたチームを引き継いだメキシコ人指揮官の手腕は、ピッチ上やシウダ・デポルティバ・デ・パテルナでの日常に少しずつ変化をもたらしています。
🛡️ 最大の改善点は守備組織の再構築です。容易に失点を重ねていた守備陣を立て直し、直近のアスレティック・クルブ戦(0-0)ではアギーレ体制初となるクリーンシート(無失点)を達成しました。メスタージャでの3連敗という重苦しい流れを止めた背景には、セサル・タレガの復調やパブロ・マフェオの安定したパフォーマンスが存在します。
⚽️ 攻撃面でもゴールへのアプローチ回数が増加しています。アスレティック戦では16本のシュートを放ち、うち4本が枠内を捉えて相手GKウナイ・シモンの好セーブを強いました。アギーレ監督は『サンタンデール戦よりも相手ゴールに迫ることができた。シュート練習は日々徹底してこなしているが、今日は運悪くゴールネットを揺らせなかった』と語り、得点力不足自体には過度な焦りを見せていません。
🗣️ さらにロッカールームの雰囲気も一変しました。アギーレ監督は密なコミュニケーションを軸としたリーダーシップを発揮し、選手に寄り添いながら自信を取り戻させています。練習場ではホセ・ルイス・ガヤやアルノート・ダンジュマといった主力と積極的に対話し、冗談を交えつつチームの士気を高めています。
📰 また、アギーレ監督とブラウリオ・バスケススポーツディレクターの決断により、約3年間にわたって封印されていた「練習冒頭15分間の報道陣公開」が再開されました。アギーレ監督は『何も隠すことなどない』と自然体を強調しており、クラブを取り巻く環境にオープンで良好な空気感を取り戻しています (via SPORT)。
アギーレ体制1ヶ月の課題:未勝利継続と若手起用の葛藤という「影」
⚠️ 劇的な雰囲気改善の一方で、依然として深刻な影も落とされています。最大の課題は「未勝利」であることです。ラシン・サンタンデール戦(2-2)とアスレティック戦(0-0)の2連続引き分けで連敗こそ止めたものの、降格圏を脱出するには勝ち点3の獲得が急務であり、内容の向上だけでは順位表の危機感を拭えません。
⏰ 試合の入り方にも大きな問題を残しています。前半は戦術的な噛み合わせが悪く後手に回るケースが目立ち、後半の交代策で巻き返す展開が続いています。ラシン戦でのダビド・オトルビやハーヴェイ・エリオットの投入、アスレティック戦での後半からのアグレッシブなライン押し上げなど、監督の修正能力は機能しているものの、90分間を通した安定感の維持が求められます。
👶 カンテラーノ(下部組織出身の若手)の出場機会減少も議論を呼んでいます。緊急事態を脱するために経験豊富なベテランを優先起用する方針をとっており、エイマル・ブレスケスやアーロン・マヨールはアギーレ体制下で1分も出場できていません。前体制で頭角を現していたマヨールの構想外扱いは周囲に驚きを与えています。
🦁 アギーレ監督はこの起用法について『新人が助けになってくれるのは確かだが、こうした苦しい局面ではやはり経験豊富なベテランの力を頼りにすることになる。チームの状態が悪い時に、若い選手たちをライオンの群れの中に放り込むような真似はできない』と釈明し、プレッシャーから若手を保護する意図があることを明かしました。その中で唯一、途中出場から圧巻のスピードと突破力で試合の流れを変え続けているダビド・オトルビが、スタメン昇格に向けて強烈なアピールを続けています (via SPORT)。
