イブラヒモヴィッチとボヤンの知られざる絆!100キロの巨体が苦しんだペップ流ハイプレスとハーフタイムの限界
かつてバルサで共にプレーし、現在は下部組織出身の幹部としてデコと共にスポーツディレクターの一翼を担うボヤン・キルキッチが、インターネット配信番組でズラタン・イブラヒモヴィッチの2009−10シーズンについての秘話を明かしました。
ボヤンは、イブラヒモヴィッチを同僚として悪く言う人間は世界中どこを探しても絶対にいないと断言し、メディアが作り上げた傲慢なイメージとは異なる、極めて優しくプロフェッショナルな素顔を語りました。
しかし、ピッチ内ではイブラヒモヴィッチにとって極めて困難を極めた1年でした。体重100キロを超える彼の規格外の肉体は、当時のペップ・グアルディオラ監督が厳格に求めていた「4−3−3システムにおける果てしない前線からのハイプレス」という要求に物理的に適応することができませんでした。
ボヤンは、ハーフタイムのロッカールームで隣同士で着替えていた際、イブラヒモヴィッチがいつも信じられないほど疲弊しきっていた様子を回顧しました。巨体を揺らしてあれほどの守備奔走を強いられ、ハーフタイムにはよく隣のボヤンに『ボヤン、俺は完全に死にそうだ、もう限界だ』とボソリと漏らしていたといいます。
世界最高のストライカーとして、ゴールとアシストを奪うために獲得された大スターが、守備戦術の徹底により本来の輝きを発揮するためのスタミナを削られていたという、戦術的なジレンマがあったのです。
しかし、人間としてのイブラヒモヴィッチはボヤンにとって生涯の恩人でした。当時20歳だった若きボヤンの隣のロッカーに入った初日、すでに世界的なスーパースターだったイブラヒモヴィッチは彼を呼び寄せ、『俺がここにいる限り、お前には誰一人として何の手出しもさせない。俺がしっかりと守ってやるから、何の心配もせずにリラックスして自分のプレーをしろ』と優しく語りかけ、大いなる自信を与えてくれたのです。
友人からイブラを言葉で表現してほしいと頼まれるたびに、ボヤンはいつも迷わずに『大きくて温かい心を持った男』と答えていると、深い感謝の思いを口にしました。(via Estadio Deportivo)