ホセ・ボルダラス招聘見送りの裏側

ゲタフェを率いるホセ・ボルダラス監督が、昨シーズンにアントニオ・コルドン前スポーツディレクターのもとでセビージャの指揮官候補筆頭として真剣に検討されていた裏事情が判明しました。当時、ボルダラス自身はセビージャ就任を強く熱望しており、サポーターの間でも招聘を歓迎する声が圧倒的でした。しかし、クラブ経営陣が最終的に選択したのはマティアス・アルメイダでした。

この招聘見送りの背景には、単なるスポーツ面や資金面の理由だけでなく、クラブ機構の安定性に関する懸念が存在していました。当時のセビージャはフロント陣が揺れ動き、補強予算も極めて限られていたため、指導力は高く評価しつつも、補強の不満を公然と口にするホセ・ボルダラスの強烈な個性がクラブ内で火種になることを警戒していました。クラブ側は「内部の恥部を外で晒すような真似は避け、一致団結して危機に立ち向かうべきだ」と考えていたのです。

今週木曜日、ボルダラス率いるゲタフェがUEFAカンファレンスリーグのルガーノ戦で2-5と大敗した際、同監督は記者会見で『クラブの資源不足や補強の不備』を理由にアンヘル・トーレス会長やスポーツ部門を猛烈に批判しました。この暴発劇により、当時のセビージャ経営陣が抱いた「内部爆発のリスク」に対する見極めが正しかったことが図らずも証明される格好となりました。

過去にもバレンシア時代、コパ・デル・レイ決勝まで勝ち進みながらも冬の移籍市場でダニエル・ヴァスらを放出しながら満足な補強が得られなかったことに激怒し、アニル・ムーシーやピーター・リムら経営陣との関係が冷え切って退任に追い込まれた歴史があります。スポーツ面での優秀さは誰もが認めつつも、クラブの安定を最優先したセビージャの決断の裏には深い内部事情が存在していました。(via ElDesmarque)