涙の放出に隠された冷酷な売却方針!選手側が移籍直訴を完全否定、パブロ・ガルシア移籍劇をめぐる言論バトルとヘタフェ・アーセナルの裏計画

レーシング・サンタンデールへの完全移籍が急遽決定し、涙を流しながらベティスの練習場を去った20歳のカンテラーノ、パブロ・ガルシア。このセンセーショナルな移籍を巡り、アロ会長の説明と選手側の主張が真っ向から対立し、サポーターの間で大きな不信感と議論が渦巻いています。

アロ会長は会見で、パブロが3週間前からより多くの出場機会を求めて「退団を懇願してきた」と声を大にして説明していましたが、選手に近い関係者はこの発言を『パブロが移籍を懇願したなどというのは絶対に事実ではない』と完全に否定しました。

選手側が明かした内情によれば、夏の早い段階でベティス側からパブロ・ガルシアに対し、他クラブへのレンタル移籍は認めず、クラブを出る場合は完全売却のみを受け入れるという冷酷な方針が突きつけられていました。この通告を受け、パブロは『自分はクラブから正当に評価されず、売却用のアセットとして扱われている』と深く傷つき、結果として代理人がやむえず他クラブへのオファーを探さざるを得なくなったのが真の経緯だと言います。パブロ自身は、いつかベティスに戻るために他クラブで修行するレンタル移籍を強く望んでいましたが、クラブは当初から「売却による即座の資金回収」のみを狙っていたのです。

さらに、この裏で動いていた別の移籍計画も暴露されました。ヘタフェのゴールキーパーであり、かつてセビージャに所属していたデビッド・ソリアが、パブロと同じ代理人を共有している縁から、ヘタフェへの引き抜きを個人的に仲介しようと水面下で動いていたことを公に認めました。ソリアはヘタフェのボルダラス監督に対し、『ウイングの層が薄い今のチームに、物怖じしない不敵な突破力を持つ彼なら完璧にハマる』と強くプッシュしていたと言います。当時、イングランドの名門アーセナルとの交渉も進んでおり、アーセナルが一度パブロを買い取り、そこからヘタフェへレンタル移籍させるという驚きのウルトラC計画が急ピッチで進められていましたが、市場閉幕の数時間前になって交渉の形が変わり、最終的にレーシングへの完全移籍合意に落ち着いたと明かされています。

なお、移籍金に関しても両者の主張にはズレがあります。ベティス側は保有権の50パーセントを維持した上で約550万ユーロ(約5.5億円)という高額な売却が実現したとアピールしていますが、レーシングのスポーツディレクターであるチェマ・アラゴンは『メディアで報じられているような高額な取引ではない。具体的な数字は伏せるが、我々の投資規模に合ったずっと現実的な額だ』と発言しており、移籍金の評価についても微妙な食い違いが生じています。 (via ElDesmarque)