【今回のラインナップ】

 

✅ バルベルデとチュアメニの流血乱闘事件の全貌と深刻な処分

✅ シャビ・アロンソ政権から続くロッカールームの完全な分断と派閥

✅ クラシコに向けた野戦病院状態と絶望的な中盤のスタメン事情

✅ アルベロア監督の権威失墜と「スパイ」と呼ばれるヴィニシウス

✅ ムバッペの負傷状況と緊迫した状況下での笑顔での施設入り

✅ マンチェスター・シティによるヴィニシウス獲得の動きと移籍市場の噂

✅ レアル・マドリードTVの不適切な映画放送と外部からの批判の声

 

■【バルベルデとチュアメニの流血乱闘事件の全貌と深刻な処分】

 

エドゥ・アギーレが明かしたところによると、フェデ・バルベルデとオーレリアン・チュアメニの乱闘は水曜日のトレーニングでの激しいタックルから始まり、その日は関係者が引き離して事なきを得た。しかし木曜日のセッションで再び緊張が高まり、ロッカールーム内で最悪の事態へと発展した。アギーレは『チュアメニはトレーニングでの出来事に非常に熱くなっており、ロッカールームで再び口論が始まった。彼らは掴み合い、揺さぶり合い、叫び声を上げ、そしてフェデ・バルベルデが倒れ、低いテーブルに頭をぶつけた』と語った。現場に駆けつけた人物は、バルベルデが床に倒れ、頭から血を流して意識が半濁状態だったという凄惨な光景を目撃した。その後、バルベルデはバルデベバスの医療センターに運ばれ、ジェラール・ロメロがジョセップ・ペドレロルに先んじて暴露した情報によれば11針を縫う大怪我を負った。記憶が飛んでいる部分があるというバルベルデに対し、クラブの医師団は病院のプロトコルを発動してCTスキャンを行ったが、重大な損傷は免れた。クラブはこの極めて深刻な事態を受け、両選手に対する例外的な懲戒手続きを開始した。ラ・リーガとAFEの労働協約およびクラブの内部規定に基づき、10から20試合の給与および出場停止処分が下される可能性があり、さらには解雇の可能性さえも浮上している。フロレンティーノ・ペレス会長はこの事態に激怒しており、過去にクリスティアーノ・ロナウドを放出したように、バルベルデとチュアメニの両名を市場に出すことも厭わない構えだという。一方でバルベルデは自身のSNSで声明を発表し、暴力を振るったことも振るわれたことも否定した上で、『自分がこの状況に怒り、私たちの何人かが魂を削りながらシーズン終盤に最後の力を振り絞って到達しているのを見てフラストレーションを感じ、チームメイトと議論する限界に達してしまったことを申し訳なく思う』と綴った。この「何人か」という言葉が、ロッカールーム内での温度差や派閥の存在を如実に物語っている。(via SPORT) (via ElDesmarque) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

 

■【シャビ・アロンソ政権から続くロッカールームの完全な分断と派閥】

 

この前代未聞の危機の火種は、10月のシャビ・アロンソ政権時代にまで遡る。カルロ・アンチェロッティが平穏なロッカールームを残して去った後、アロンソの戦術的に厳格なトレーニングや度重なるビデオセッションに対して、ヴィニシウス・ジュニオールやバルベルデを中心とする主力選手たちが反発を強めていった。ジュード・ベリンガムやエドゥアルド・カマヴィンガもこの反アロンソ派に加わり、戦術指導中に寝たふりをしたり、ヒソヒソ話をしたりといった敬意を欠く態度が横行した。これに激怒したアロンソは『保育園の監督をしに来たとは思わなかった!』と叫んだという。一方で、チュアメニやキリアン・ムバッペはアロンソの秩序ある戦術指導が必要だと考え、アロンソ派として対立した。アロンソ解任時にヴィニシウスやベリンガムなど7人の選手が歓喜した一方で、チュアメニらは中立を保っていた。この深い亀裂はアルバロ・アルベロアが監督に就任してからも修復されることはなく、アントニオ・リュディガーとアルバロ・カレラスのビンタ事件など、次々と問題が噴出している。(via MARCA) (via SPORT) (via Mundo Deportivo)

 

■【クラシコに向けた野戦病院状態と絶望的な中盤のスタメン事情】

 

日曜日にはスポティファイ・カンプ・ノウでのクラシコが控えており、FCバルセロナが勝利か引き分けでリーグ優勝を決める可能性がある極めて重要な一戦だが、レアル・マドリードの陣容は崩壊している。バルベルデは頭部外傷のため10日から14日間の安静が必要となり、確実に出場できない。チュアメニは医学的にはプレー可能だが、懲戒処分中であり、アルベロアが遠征に帯同させるかは不透明だ。さらに、ダニ・カルバハル、エデル・ミリトン、フェルラン・メンディ、ロドリゴ・ゴエス、アルダ・ギュレルも負傷で欠場が確定している。メンディはムバッペを治療したフランスのベルトラン・ソネリ・コテ医師の執刀で手術を受けることが決定した。カルバハルは右足第5中足骨末節骨の亀裂骨折で離脱中だが、今季終了前に復帰し、契約満了となる前にサンティアゴ・ベルナベウでのセビージャ戦で適切な別れを告げたいと望んでいる。また、ダニ・セバージョスはアルベロアとの関係が完全に破綻しており、『監督とは関わりたくない』と宣言して以降、戦力外となっている。中盤の主力はカマヴィンガとベリンガムのみとなり、カンテラからティアゴ・ピタルチがスタメンに抜擢される見込みだ。予想されるスタメンは、クルトワ、アレクサンダー・アーノルド、リュディガー、フイセン、フラン・ガルシア、カマヴィンガ、ティアゴ・ピタルチ、ブラヒム・ディアス、ベリンガム、ヴィニシウス、ゴンサロという、非常に苦しい布陣となっている。ちなみにイングランドでは、アレクサンダー・アーノルドが代表から外れ続けていることについて、ウェイン・ルーニーが『ベン・ホワイトに敬意を欠くつもりはないが、彼がトレントを差し置いて代表でプレーしているのは理解しがたい』と苦言を呈している。(via MARCA) (via ElDesmarque)

 

■【アルベロア監督の権威失墜と「スパイ」と呼ばれるヴィニシウス】

 

アルバロ・アルベロアの監督としての立場は完全に地に落ちている。バルベルデとチュアメニの乱闘中、アルベロアはただ傍観するだけで、一切止めに入ろうとしなかったことが選手たちの不信感を決定的なものにした。もし彼がクラブと強固な関係になければ即刻解任されるレベルの失態だとみなされている。また、カルバハルがアルベロアへの不満からカンテラ選手を激しいタックルで1ヶ月の負傷に追い込む事件を起こしたり、アセンシオが起用法を巡って抗議したりと、統制は全く取れていない。さらに、試合中にベンチで選手たちが口元を隠しながらアルベロアを侮辱しており、彼を「コーン」と呼んでいるという事実まで暴露された。アルベロアはその事実を知り、その選手たちを試合から外すなどの措置を取っているという。さらに深刻なのは、ヴィニシウスがアルベロアの「密告者」としてロッカールームの出来事を筒抜けにしていると他の選手たちが信じていることだ。この癒着により、ヴィニシウスに対するチームメイトの嫌悪感は頂点に達しており、現在キャプテンを務める彼やバルベルデのリーダーシップに対する疑問の声がチーム内で上がり始めている。(via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via MARCA)

 

■【ムバッペの負傷状況と緊迫した状況下での笑顔での施設入り】

 

キリアン・ムバッペの状況もチームに影を落としている。彼はベティス戦で筋肉を負傷していたが、MRI検査の結果は良好で、木曜日の練習には部分的に合流した。しかし、過去の経験から無理をさせることはなく、クラシコでスタメン出場するかどうかは直前まで分からない状況だ。何よりもファンや関係者を激怒させているのが彼の態度である。エスパニョール戦の直前にイタリアへ旅行して試合開始12分前に到着したことや、エステル・エスポシトとの休暇などが批判を浴びていたが、バルベルデが病院送りになるという前代未聞の危機的状況下において、木曜日には満面の笑みを浮かべてバルデベバスを後にし、金曜日にも同様に裏口から笑顔で施設に到着する姿がカメラに捉えられた。この態度に対し、トマス・ロンセロはテレビ番組で怒りを爆発させ、『もう若者の戯れを笑って許すのは終わりだ。恥ずべきシーズンであり、「お前ら、胸のエンブレムにもう少し敬意を払え」と言うべき時だ』『あいつは笑っている…何を笑っているんだ?マドリードは全ての上に立つんだ!』と痛烈に批判した。(via MARCA) (via Mundo Deportivo)

 

■【マンチェスター・シティによるヴィニシウス獲得の動きと移籍市場の噂】

 

この異常なクラブ状況を察知し、マンチェスター・シティがヴィニシウスの獲得に本腰を入れている。ヴィニシウスはムバッペと同額の給与を要求して契約延長交渉が難航しており、現行契約は2027年6月末で切れるものの、合意に至らなければ来年1月1日から他クラブと自由に交渉が可能となる。フロレンティーノ・ペレス会長は高額な要求に応じるつもりはなく、ロッカールームの崩壊と暴力沙汰、そして息苦しい環境を理由に、ヴィニシウスにとってもシティ行きが非常に魅力的な選択肢として浮上している。アーセナルやチェルシーも関心を示しており、今夏が移籍金を得る最後のチャンスとなる可能性がある。その他の移籍関連では、今季限りでの退団が決定的なダビド・アラバがセリエAのユベントス、インテル、ミランのいずれかへ向かうと報じられており、ニコ・パスの900万ユーロでの買い戻しオプション行使や、フランコ・マスタントゥオーノとヤコボ・ラモンのコモへの移籍、ケナン・ユルディズの獲得構想なども取り沙汰されている。また、かつてレアル・マドリードで活躍したカゼミロは、マンチェスター・ユナイテッドを退団しMLSのインテル・マイアミへ向かう可能性が高まっている。(via Mundo Deportivo)

 

■【レアル・マドリードTVの不適切な映画放送と外部からの批判の声】

 

ピッチ外でも問題が起きている。バルベルデとチュアメニの殴り合いが世界中で報じられたまさにその夜、クラブ公式チャンネルであるレアル・マドリードTVが、テレンス・ヒルとバッド・スペンサーによる殴り合いのアクションコメディ映画『頑張れ、野郎ども』を放送した。このあまりにも不適切なタイミングでの放送は、SNS上で多くの嘲笑と批判を浴びた。また、元会長のラモン・カルデロンは『内部の対立が世間に漏れることが問題であり、指導者として模範を示すべきだ。会長がクラシコに行かない理由はわからないが、私は常にカンプ・ノウで素晴らしい待遇を受けた』と苦言を呈した。さらに、ジャーナリストのロベルト・ゴメスは『フロレンティーノ・ペレスは素晴らしい会長だったが、今は彼が選挙を招集し、ドアが存在するうちにそのドアから出て行くべき時だ。ファンは緊急の公式会見を必要としている』と辞任を要求している。また、元選手のルイス・フィーゴは『マドリードに強権的な監督は必要ない。シャビ・アロンソの後にモウリーニョが来るという噂もあるが、マドリードの環境では強権は機能しない』と現状の監督人事に疑問を呈している。(via MARCA) (via SPORT) (via Mundo Deportivo)

 

【本日の総括】

 

レアル・マドリードの男子サッカーチームは、選手の流血乱闘、根深い派閥対立、監督の完全な権威失墜、そして主力の大半を欠く野戦病院状態と、クラブ史上類を見ない壊滅的な内部崩壊の危機に直面したまま、FCバルセロナとのクラシコに挑むこととなる。