アノエタ大改修が招いた一部ソシオの悲痛な叫び!視認性悪化や閉所恐怖症を訴えクラブに改善を要求へ
夏季の間に実施されたエスタディオ・デ・アノエタの拡張工事により、スタジアムの収容人数は4万2000人を超え、2030年のワールドカップ開催基準をクリアしました。しかし、クラブからこの改修に関する詳細な事前案内やプレゼンテーションが一切なかったため、エスパニョール戦で新装されたスタジアムを訪れたファンやソシオの間で深刻な不満と混乱が広がっています。
特に甚大な影響を受けているのが、アッパーリング(最上部スタンド)の最後列付近に席を持つ長期の年間シートホルダーたちです。新たに建設されたホスピタリティ用の空中テラスや記者席を支えるための巨大なコンクリート製の梁・ひさしが頭上を覆うように張り出した結果、それまでクリアだった視界が絶望的なほどに遮られることとなりました。
被害を訴える20歳のソシオ、イオリッツ・ガルシアは、この状況について『事前の通告も一切ない状態で、突然スタジアムでこのようなだまし討ちに遭い、非常に憤りを感じている。電光掲示板はかがんでも見えず、最後列だけでなくその前の列のファンも同様の被害を受けている。目の前のピッチしか見えず、対面や他のスタンドの様子が全く見えないため、スタジアム観戦ならではの一体感や高揚感が失われた』と怒りを隠しません。また、空中戦のボールが頭上のコンクリートのせいで死角に入り『ボールがどこにあるかを頭の中で想像しなければならない』という信じられない観戦環境を強いられています。さらに、選手入場やソシエダがゴールした際に立ち上がると、頭上の構造物が邪魔をしてお祝いをする選手たちの姿が見えません。年間約500ユーロ(約8万円)を支払っている席で、このような状態が毎試合続くことは容認できないとしています。
東スタンド最上列のソシオであるマリ・クルスも、年間555ユーロを支払っている席で同様の被害に遭っており、『以前は背後がガラス張りで奥にも座席が見えたが、今は前後左右をコンクリートの壁に囲まれていて、立ち上がるとピッチの半分しか見えない。何より、まるで監獄のような強烈な圧迫感と、閉所恐怖症のような息苦しさを感じて耐えられない』と、精神的な負担も大きいことを訴えています。
彼女や他の不満を募らせるソシオたちは、クラブのオフィスに直接出向き、他の座席への再配置(再割り当て)を強く要求する構えです。それが不可能な場合は、年会費の減額請求を行うとしています。今年のコパ・デル・レイ決勝で視界制限席のチケット代が半額近くに減額された前例を挙げ、今回の不当な扱いに対する相応の措置を求めています。
この改修工事は他にも問題を引き起こしています。コンクリートのせいでスタジアムのスピーカー音が著しく反響し、場内アナウンスが極めて聞き取りづらい状況になっています。さらに、スタジアムのコーナーに新設されたいくつかの座席は、目の前に太いコンクリート柱が直立しており、ピッチへの視線が完全に遮られています。エスパニョール戦ではこれらの座席は空席のままでありましたが、今後この「視界ゼロ」の席が一般販売されるかどうかもソシオの間で議論を呼んでいます。(via DiarioVasco)
【本日の総括】
オヤルサバルが巨額オファーを拒絶し、レアル・ソシエダへの不変のロイヤルティを示したことでファンに大きな希望を与えた一方、ジョン・パチェコの厳しい放出の噂や、アノエタのスタンド改修が招いた深刻なサポーターの不満など、クラブはピッチ外で多くの揺らぎに直面しています。今夜開催されるサンセ(Bチーム)のブルゴス戦での若き選手たちの奮起や、今後のクラブのソシオへの誠意ある対応が、チームの秋の行方を左右することになりそうです。