【不穏な空気と新ルールの罠

勝利を収めたものの、サンティアゴ・ベルナベウのスタンドは終始緊張感と不満の空気に包まれていました。

立ち上がりからインテルに圧倒的なボールポゼッションを許し、自陣に押し込まれる展開が続いたことで、10分を過ぎた頃からスタンドからは早くもブーイングや口笛が上がり始めました。特に攻撃の局面でロストを重ねたヴィニシウスに対しては、ボールを触るたびに厳しい声が飛ぶ事態となりました。

さらに試合終盤の86分、今季から厳格化された新ルールにまつわる珍事と絶体絶命のピンチが発生します。

モウリーニョ監督はヴィニシウスを下げ、守備固めとしてアルバロ・カレーラスを投入しようとしました。しかし、ベンチへ向かうヴィニシウスがスタンドの観客に拍手を送りながらゆっくりとピッチを横切ったため、主審のミカエル・オリヴァーはこれを「意図的な遅延行為」と認定しました。

新ルールの適用により、主審は交代で入るカレーラスの即時入場を認めず、ピッチ上のプレーが次にストップするまでマドリードに「10人」で戦うペナルティを科しました。

数人数不利となったマドリードに対し、インテルが怒涛の猛攻を展開。ピョートル・ジエリンスキが放った決定的なシュートをクルトゥワが間一髪で弾き出すなど、ベルナベウ全体が悲鳴に包まれる1分数十秒間の恐怖を味わいました。その後、ボールがタッチラインを割ったことでようやくカレーラスの入場が許可され、最悪の失点劇は免れました。 (via MARCA)