開幕戦の戦術シフトと怪我人情報

8月22日土曜日に控えるセルタ・デ・ビーゴとの開幕戦に向け、チームは怪我人の状況に一喜一憂しています。プレシーズンの大半を筋肉系の怪我で欠場していたナイジェリア代表フォワードのサディク・ウマルは、火曜日のトレーニングから完全に全体練習へ復帰し、開幕戦への出場が可能となりました。一方で、8月1日のストーク・シティ戦で右大腿四頭筋を痛めていたウイングのルイス・リオハは、火曜日にようやくピッチの上でボールを使った調整を再開しました。開幕戦の招送メンバー入りを目指して懸命のリハビリを続けていますが、先発はおろか出場自体が非常に困難な状態です。さらに、ディミトリ・フルキエは別メニュー調整を続けており欠場が確定しているほか、ホセ・コペテも復帰までさらに数週間を要する見込みです。セルジ・カノスとディエゴ・ロペスの2名も長期離脱中であり、チームは大きな戦力不足に見舞われています。

この窮地を乗り越えるため、カルロス・コルベラン監督は本来好んでいるオーソドックスな4-4-2の布陣ではなく、右サイドバック不在の穴を埋めつつ守備を安定させるための5-3-2(1-5-3-2)のシステムを急ピッチで練習に導入しています。このプランでは、左サイドバックが本職である若手のヘスス・バスケスを右ウイングバックに緊急コンバートして配置する想定です。これにより、ディフェンスラインの選択においてガヤとバスケスを共存させることができ、さらには負傷離脱したディエゴ・ロペスや退団したラルジー・ラマザニの不在によって枯渇したサイドの専門職(ウイング)をシステム上配置する必要がなくなるというメリットがあります。想定される予想スタメンは、GKにディミトリエフスキ、DFラインに右からヘスス・バスケス、タレガ、センターバックの間に落ちてゲームメイクに関与するペペル、デ・ハース、ガヤを並べ、中盤のボランチにギド・ロドリゲスとウグリニッチ、その前方に佐藤龍之介とハビ・ゲラを配し、最前線にワントップのウゴ・ドゥロを据える非常に若い構成です。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

104年の栄光に満ちたメスタージャ最後のシーズンの幕開けを前に、バレンシアは極めて大きな変革と課題の渦中にあります。アルナウ・マルティネス獲得の失敗から急転直下で合意に至ったパブロ・マフェオの補強や、日本の若き才能である佐藤龍之介の登録完了といったポジティブな動きがある一方で、主力であるガヤの驚くべき減給提示に対するフロントの不誠実な対応や、相次ぐ怪我人による急激な戦術シフトなど、土曜日のセルタ戦に向けてコルベラン監督の手腕が問われる緊迫した状況が続いています。