新戦力の融合と今後の課題

この激闘の中で、RCDEスタジアムのファンが最も沸き立った瞬間の一つが、74分の交代劇でした。今夏の移籍市場における最大の目玉であるブライアン・サラゴサが、エル・ヒラリに代わってピッチに送り込まれ、待望のデビューを果たしたのです。

サラゴサが芝生を踏みしめた瞬間、サポーターからは割れんばかりの拍手と歓声が送られました。彼はその期待に応えるように、右サイドでの破壊力抜群のワンオンワンや、相手ディフェンスの隙を突く鋭いラストパスなど、一瞬でスタジアムの空気を変える素晴らしいパフォーマンスを披露しました。

マノロ監督も、サラゴサの卓越したポテンシャルに大きな賛辞を贈っています。

『ブライアンは一瞬で相手守備を切り裂く抜群の突破力と、ピッチ上の優位性を見極めてゲームを構築する高い戦術眼を持っている。コンディションを早期に万全にし、我々のシステムに完全にフィットしてくれれば、間違いなく攻撃の核として素晴らしい役割を果たしてくれるはずだ』と評価しました。

また、新加入のモスカルドが今回の試合で念願の初先発を飾り、59分までバランスを取りながら奮闘。その後はウルコ・ゴンサレスへとバトンが渡されました。

さらにマノロ監督は、現在ベンチで出番を待つ機会が多い実力派キリンシ・ハルトマンについても言及し、チーム内の健全で激しい競争について説明しました。

『キリンシは技術的なクオリティにおいては、間違いなくこのチームでトップクラスの選手だ。プレースキックの精度、強力なミドルシュート、端正なクロスは一級品だ。しかし、現在左サイドハーフで素晴らしいパフォーマンスを継続しているロゲル・ヒノジョを無理に先発から外すことは不公平に当たる。チームの現状のバランスを維持するためには仕方のない判断だが、キリンシの才能は間違いなく本物だ』と語り、チームの層の厚さに自信を示しました。

一方で、マノロ監督は100試合目の節目となったこの試合で見えた、攻撃面における深刻な課題について強い警鐘を鳴らしました。

『前半の戦い方はあまりにも慎重すぎた。もっとパスの循環スピードを上げ、相手ディフェンスを揺さぶるべきだった。ポゼッションを志向するのは良いが、ただボールを保持するだけでは意味がない。どこに優位性があるかを素早く見つけ出さなければならない。攻撃が機能しないと、結果的に自分たちが長い時間守備に追われ、自滅することになる。この攻撃面の連動不足については、今週のトレーニングで直ちにメスを入れて修正を施す』と厳しい表情で語り、今後のトレーニングでの即時改善を宣言しました。

なお、今回の試合では、負傷を抱えるハビ・プアド、ゴロサベル、キケ・ガルシアが欠場となっています。(via MARCA)